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Takahiro UedaDiary of a Monk

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Nice to meet you. My name is Takahiro Ueda, the administrator of this blog. This blog started as my attempt to look at various things in my daily life and write words with the motto of asking myself questions, as you can see in the title of the blog.

This article will give you a general guide within our blog. If you are new to our blog or wondering what to read, please read this article first.

cucumberYukio Mishima and Japanese Literature

Ryunosuke Akutagawa's "Kappa" Synopsis and Impressions - What happens when you wander into the land of kappa? A satirical masterpiece about modern Japan through a strange other world

芥川は「河童の世界」を通じて痛烈に日本のありさまを問うてきます。

ひとりひとり(一匹一匹?)の河童がなんと個性的でユーモラスなことか。そして、なんと不気味なことか・・・。

これが芥川龍之介の決死の抗議、人生最後の警告の意味も込めての作品だったかと思うとぞっとします。彼はこの作品の発表後一年も経たずして自殺してしまいます。

芥川龍之介の死から間もなく100年になります。ですが100年経っても芥川の作品は決して色あせません。文学の力は連綿と今を生きる私たちに受け継がれています。

Beauty and the BeastDreamland Disneyland Research

Disney's Original "Beauty and the Beast" Synopsis and Comments - What are the differences between the Disney version and the original? What are the differences that make the Disney version so appealing?

原作を読んでみることでディズニー版の『美女と野獣』の素晴らしさがもっともっと見えてくることになりました。

私たちはすでに出来上がった完成品の『美女と野獣』を観てきたわけですが、この作品が出来上がるまでには並々ならぬ苦労があったことでしょう。そのことに思いを馳せながら観る『美女と野獣』はきっとこれまでとは違った味わいが感じられるのではないでしょうか。私もいよいよこの作品が自分にとって大きな存在となっていることを感じています。

実に興味深い読書となりました。

A Disneyland TaleDreamland Disneyland Research

Tetsuo Arima, "Disneyland Story: LA-Florida-Tokyo-Paris" - A recommended Disneyland history that gives you the history and the backstory!

本書は1955年にカリフォルニア、アナハイムで開業したディズニーランドからフロリダ、東京、パリ、香港とディズニーランドの歴史を概観できるおすすめの解説書です。

「テーマパーク・プロジェクトほど人間ドラマが浮き彫りになるものはない」

これぞ本書の面白さの真髄です。ディズニーランドの歴史そのものもものすごく面白いのですが、これがあるからこそ本書は一挙に刺激的な作品となっています。私も一気に読み込んでしまいました。

本書は文庫で気軽に手に取れる作品でありながら中身は非常に濃厚です。ディズニーファンだけでなく、ビジネスやノンフィクションに興味のある方にもぜひおすすめしたい一冊です。

デパートの誕生French Literature, History and Culture

Shigeru Kashima, "The Birth of Department Stores" - Why Do We Want to Buy? What is the secret of learning from the long-established department stores in Paris?

According to Kashima, "department stores are not only a purely capitalistic institution, they are its ultimate expression.

Why is this, he says, because "the inherent capitalist process of buying things not by necessity but by desire is precisely the one triggered by department stores.

In other words, the birth of the department store was so significant that the capitalist system we live under today began here. Why do we "want things"? In this book, we can learn the origin of the desire capitalism that stimulates it.

This book is a very valuable work as a business bible. It is a very stimulating and interesting work of cultural and world history, but it is also an extravagant book in which you can learn about the mechanics of business.

資本主義と奴隷制Buddhism in Sri Lanka, Nepal and Southeast Asia

エリック・ウィリアムズ『資本主義と奴隷制』~奴隷貿易とプランテーションによる富の蓄積が産業革命をもたらした!?

本書はマックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』で説かれたような定説を覆した歴史学の金字塔的名著として有名な作品です。

この本のメインテーマはまさに「奴隷貿易と奴隷制プランテーションによって蓄積された資本こそが、産業革命をもたらした」という点の論証にあります。

本書もまさに巨大なスケールで歴史の流れを見ていく刺激的な作品でした。

改めて世界の複雑さ、巨大さを実感した読書になりました。

私たちの先入観を破壊する超ド級の作品です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

コーヒーBuddhism in Sri Lanka, Nepal and Southeast Asia

『コーヒーで読み解くSDGs』~危機的状況だったコーヒー業界が今どのように変わろうとしているのかを知るのにおすすめ!

前回の記事で紹介したアントニー・ワイルド著『コーヒーの真実』では世界のコーヒー業界の暗部を知ることとなりました。

その本を読んで頭を抱えた私ですが、本書『コーヒーで読み解くSDGs』ではそんな危機的なコーヒー業界を変えるべく奮闘している人々やその活動を知ることができました。

文章も読みやすく、写真も多く掲載されていますので気軽に手に取れる作品です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

コーヒーの真実Buddhism in Sri Lanka, Nepal and Southeast Asia

アントニー・ワイルド『コーヒーの真実』~コーヒーの歴史と現在も続く不平等な貿易システムに警鐘を鳴らす一冊!

何も知らずに無邪気に美味い美味いと飲むことの何たる気楽さか。

そのほうが心理的負担は明らかに少ないです。

ですが全ての人がそうなってしまったらどうなってしまうのか。いや、現に世界は新自由主義でどうなってしまったか。

厳しいかもしれませんが、コーヒー好きだからこそ勇気を持ってこの本は読んでほしい一冊だと思います。

コーヒーが廻り世界史が廻るBuddhism in Sri Lanka, Nepal and Southeast Asia

臼井隆一郎『コーヒーが廻り世界史が廻る』~コーヒーが変えた西洋近代社会!コーヒーから見た世界史を学べるおすすめ本!

本書『コーヒーが廻り世界史が廻る』は副題に「近代市民社会の黒い血液」とありますように、コーヒーが近代社会にいかに影響を与えたのかということを見ていける作品です。

そしてイギリスだけでなくフランスやドイツなどにおけるコーヒー事情も詳しく語られますのでとても刺激的です。フランス革命やナポレオンにもコーヒーは大きく絡んできます。

「コーヒーを通して見る世界史」と言うべき素晴らしい作品です。これは面白い!コーヒー好きの私にとって非常に刺激的な一冊でした。