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The Amazing Life of Mendelssohn, the Miraculous Musician

大作曲家の祖父モーゼス・メンデルスゾーンとは~カントも尊敬したユダヤ人哲学者の偉業

作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの祖父モーゼス。

彼はデッサウのゲットー出身の貧しいユダヤ人でしたが、たった一代でヨーロッパを代表する哲学者となります。「ドイツのソクラテス」、「現代のプラトン」とまで称され、あのカントやゲーテも激賞するほどの大人物でした。

この記事ではそんなモーゼスの偉業を紹介しています。

The Amazing Life of Mendelssohn, the Miraculous Musician

『メンデルスゾーン家の人々―三代のユダヤ人』~奇跡の一冊!ドイツの天才作曲家メンデルスゾーン一族の驚異の物語!

この伝記も非常におすすめです!奇跡の一冊です!読んでいて驚くようなことが大量に出てきます

祖父モーゼスが大哲学者だったこと。そして父アブラハムもあのロスチャイルドと一時期並ぶほどの大銀行を設立していたこと

これは衝撃の事実でした。特に祖父モーゼスがあのカントが尊敬していたほどの人物だったという事実には度肝を抜かれました

The Amazing Life of Mendelssohn, the Miraculous Musician

H・C・ヴォルプス『大作曲家 メンデルスゾーン』~曲紹介が充実のおすすめ伝記!

この伝記はメンデルスゾーンの入門書として非常に優れています。

彼の生涯が130ページほどでコンパクトにまとめられており、しかも読みやすく、面白い。

また、この伝記の特徴として、伝記部分を終えた後に60ページほどを使って曲の紹介をしている点が挙げられます。この本はメンデルスゾーンの曲を聴く際の貴重なガイドとなります。

The Amazing Life of Mendelssohn, the Miraculous Musician

Madoka Hino, "Mendelssohn - 'A Beautiful but Harsh Life'" - Recommended biography of the genius Jewish composer who was eliminated by the Nazis.

これまで作曲家の物語シリーズをひたすら読んできたわけですが、正直、一番好きになったとも言える人物がこのメンデルスゾーンでした

この伝記はあまりにドラマチックなメンデルスゾーンの生涯をひのまどかさん流の最高の語り口で堪能することができます。もうこれは読んで下さい!絶対に後悔しません!最高の読書体験になること請け合いです!

Europe through Classical and Western Art

ひのまどか『音楽家の伝記 はじめに読む1冊 バルトーク』~ハンガリーの大作曲家バルトークのおすすめ伝記!

バルトークはハンガリー人として自分たちの音楽とは何なのか、そのルーツとは何なのかを生涯探究し続けました。この伝記では19世紀末から第二次世界大戦終結までのハンガリー事情を知ることができます。ハンガリーが当時どのような状況に置かれていたのか、そしてナチスとの関係もこの本で語られます。当時の時代背景も知れるおすすめの伝記です

Europe through Classical and Western Art

ひのまどか『ワーグナー―バイロイトの長い坂道』~ワーグナーの生涯を知るのにおすすめの伝記!

ワーグナーの参考書は以前当ブログでも「樋口裕一『ヴァーグナー 西洋近代の黄昏』ワーグナーの特徴を知るためのおすすめ参考書!」の記事で紹介しましたが、『ヴァーグナー 西洋近代の黄昏』は彼の思想的な面がメインとなっていますので生涯を学ぶとなれば今回ご紹介するひのまどか著の『ワーグナー―バイロイトの長い坂道』がおすすめです。

Europe through Classical and Western Art

ひのまどか『ハイドン―「使い捨て作品と芸術作品」』~モーツァルトも憧れた天才音楽家のおすすめ伝記

ハイドンが活躍したのは18世紀中頃から19世紀初頭にかけての時期です。ベートーヴェンやモーツァルトに先駆けて音楽界をリードしていたのがこのハイドンです。

この伝記を読めば当時の音楽家が置かれていた境遇を知ることができます。この本のタイトルにもある「使い捨て作品」という意味も見えてきます
この伝記も非常に面白い作品でした

Europe through Classical and Western Art

ひのまどか『ベートーヴェン―運命は扉をたたく―』~ベートーヴェンの生涯を知るのにおすすめの伝記!

この伝記を読めばわかるのですがベートーヴェンはかなりめちゃくちゃな人間です。天才は日常生活においては完全なる不適合者であることが伝わってきます。

ですが、やはり人類史上屈指の天才は常人では想像もつかない偉業を成し遂げます。そんな天才の偉業がなされていく過程をこの本ではドラマチックに語っていきます。ものすごく面白いです。

Europe through Classical and Western Art

ひのまどか『バッハ―「忘れられた巨人」』~教会バロック音楽の大成者バッハのおすすめ伝記!

バッハ(1685-1750)はドイツのライプツィヒを拠点に活躍していました。しかし人々は彼の真価を理解できず、彼の死後、その存在は忘れ去られてしまっていたのでした。

この本を読めば当時のキリスト教会の雰囲気やドイツの時代背景まで知ることができます。そしてそんな社会の中で孤軍奮闘するバッハの尋常ならざる戦いを目の当たりにすることになります。

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ひのまどか『ブラームス―「人はみな草のごとく」』~ドイツの大作曲家のおすすめ伝記!

ブラームスの伝記もこれまたものすごく面白かったです。ひのまどかさんの語り口の素晴らしさにはただただ脱帽です。私はもうすっかりファンになっています。もう憧れの域です。子供向けの本とありますが、間違いなくどんな人が読んでも心打たれる作品です。この「作曲家の物語シリーズ」は本当に驚くべき作品群です。