2022年6月

Learn about the life and thought background of Marx Engels

(48) The elegant social life of Engels, who became upper class in England.

ここまでエンゲルスの生涯を見てきましたが、やはり彼は実務に非常に長けていて、社交的才能もあるということで実業界ではかなり優秀な人物でした。だからこそマンチェスターの社交界でも信頼され数々の役職を果たすことになりました。

矛盾に満ちた奇妙な人物ですが、やはりスケールの大きさと言いますか、魅力的なものがあるなというのはどうしても感じざるを得ません。

エンゲルスのブルジョワ社交家としての顔を見れたこの箇所は非常に興味深いものでした。

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(47)1852年『ルイ=ボナパルトのブリュメール十八日』を発表するマルクスとその反響

驚くことに、この作品は今となっては非常に有名ですが、出版直後はほとんど反響がなかったようです。

今から数十年前までバイブルのごとく読まれていた『共産党宣言』ですら、出版直後はほとんど反響がなかったくらいです。この作品があまり広まらなかったのは仕方ないことかもしれません。

ただ、そこから時を経てマルクスが亡くなった後から彼の作品が異様なほど評価されていったというのは注目に価します。生前評価されなかった作家が死後になって巨大な存在になって君臨する。その典型がマルクスと言えるかもしれません。

Tolstoy, the Russian Giant

Toshiko Kobayashi, "The Sumeru, the Oldest Human Civilization" - A recommended introduction to who the Sumeru people were who flourished in the early Mesopotamian civilization.

シュメル文明単独で書かれた本というのは意外と少ないです。そんな中でシュメル文明とは何かということの全体像をわかりやすく語ってくれる本書は非常にありがたい作品です。

今から5000年前にこんな世界があったのかと読んでいて驚くばかりでした。

楔形文字の発明や神話というメジャーな話題だけでなく、気候や地理、政治経済などそれらが生まれてくる背景も語られるのでこれは非常に興味深いものがありました。

Tolstoy, the Russian Giant

Sumerian Mythology" - A book that allows you to enjoy the myths that have influenced world religions, such as "The Creation of Man," "The Legend of the Flood," "Inanna's Descent into the Underworld," and more!

この本では様々なシュメール神話を読むことができます。

Of these, I am still interested in "The Creation of Man," "The Legend of the Flood," and "Inanna's Descent into the Underworld.

前の2つは聖書に直接関わるものであり、後者は『古事記』のイザナギ・イザナミの物語を彷彿とさせるものです。これにはとても驚きました。

Tolstoy, the Russian Giant

The Epic of Gilgamesh" Synopsis and Impressions - Noah's Ark Originated Here! The oldest world literature was more interesting than I had imagined!

単なる古代の神話とあなどるなかれ。訳者が述べるように、この叙事詩は私たちの想像を圧倒的に超える面白さです。私もこの作品を読んで度肝を抜かれました。今から5000年も前に書かれた物語がこんなに面白いなんて・・・!

現代の小説や物語と比べても遜色がないくらいドラマチックで面白い作品です。5000年前の人類の英知をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。非常におすすめです。

Tolstoy, the Russian Giant

Kazuro Mori, "The Ark That Was Hijacked: The Drama of Mount Ararat" - Noah's Ark originated from "The Epic of Gilgamesh"! A book to learn about the Armenian genocide as well.

現在トルコ領となっているアララト山は旧約聖書で「ノアの箱舟」が漂着した場所として知られる聖地中の聖地です。

ですがその「ノアの箱舟」の物語が実は紀元前3000年から2600年頃に繁栄したメソポタミア文明のシュメール神話『ギルガメッシュ叙事詩』から着想を得ていたという驚きの事実がこの本では語られます。

また、この本の後半ではアルメニア虐殺に至るまでの歴史も知れますし、とにかく盛りだくさんの一冊です。わかりやすくてとても読みやすい本ですのでぜひぜひおすすめしたい作品です。

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(46)『資本論』制作に向け喝を入れるエンゲルス~二人の共同作業とエンゲルスの貢献

今となってはマルクスは世界中で知らぬものはいない超有名人ですが、存命中はそうではありませんでした。

ましてロンドンに亡命し始めてからは、無数にいる政治犯の一人という位置づけです。そんな中でくすぶっていたら為すべきことも成せません。

マルクスは完璧主義すぎて次から次へと本の海に沈没し、なかなか作品を書き上げることができないでいました。

そこでエンゲルスはマルクスに喝を入れたのです。

やはりマルクスはマルクスだけにあらず。エンゲルスという盟友あってこそだなと感じます。

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(45)マルクスの隠し子問題とエンゲルスが死の床で明かした秘密とは

マルクスとその妻イェ二ーの強い結びつきはどの伝記でも書かれています。ですが、それほどの仲でありながらも、マルクスは全てが崩壊してしまいかねない事件を起こしてしまいました。

このマルクス最大のピンチにおいても、彼を救った?のはエンゲルスでした。

Tolstoy, the Russian Giant

牧本次生『IT立国アルメニア 中東・コーカサスに輝くシリコンバレー』~急激に発展するアルメニアIT!日本はこれからどうなるのか

この本は日本のIT分野の第一人者牧本次生氏による作品になります。

最古のキリスト教国アルメニア、旧ソ連の雰囲気が残るアルメニア。

私はそのような面からアルメニアを知ることになりましたが、そこから最先端のIT立国アルメニアを知れたのがこの本でした。

様々な面からこの国のことを見ることができたのは私にとっても貴重な経験になりました。

Tolstoy, the Russian Giant

G. Poghosyan, "25 Stories about Armenia" - Recommended Guidebook! Read this and you will want to go to Armenia!

この本はアルメニアを知るためのガイドブックとしてとても優れています。アルメニアがとても魅力的に感じられ、ぜひぜひこの国に行ってみたいなという気持ちになります。歴史と文化、そして現在のアルメニアをわかりやすく解説してくれるありがたい作品です。巻末には旅のアドバイスも掲載されており、旅行のガイドブックとしてもとてもおすすめです。