List of articles on Mendelssohn, the German composer of genius - an amazing family tree and his life, as well as recommended books to learn about his works.

The Amazing Life of Mendelssohn, the Miraculous Musician

Table of Contents

List of articles on Mendelssohn, the German composer of genius - an amazing family tree and his life, as well as recommended books to learn about his works.

私がメンデルスゾーンと出会ったきっかけはチェコの偉大な作曲家スメタナでした。

ひのまどかさんのスメタナの伝記があまりに面白く、この「作曲家の物語シリーズ」をひたすら読んでいった私だったのですが、その中でも一番好きになったと言える人物がメンデルスゾーンでした。

メンデルゾーンの生まれ育った環境、そしてその生き様。そのどれもが心に刺さるものでした。

もちろん私はスメタナも大好きです。スメタナとメンデルスゾーンが私の特に好きな作曲家です。

こうして考えてみると、ベートーヴェンやモーツァルト、ワーグナーなど破天荒で狂気すら感じられる天才よりも、天才でありながらも真面目でこつこつ仕事を続けるスメタナやメンデルゾーンのようなタイプが私の好みであることをこのシリーズからも感じさせられました(笑)

もちろん、偉大なる天才の狂気も、芸術作品として受け止め鑑賞するには最高です。私も大好きです。ですが一人の人間として憧れだったり尊敬、好意の念を持てるかというとまた違ってきますよね。

そういう意味でスメタナとメンデルゾーンは私にとって尊敬する偉人となったのでありました。

Mendelssohn (1809-1847)Wikipedia.

メンデルスゾーンはドイツ、ハンブルクの大銀行家の息子として生れました。その後ナポレオンの進軍により一家はベルリンへ拠点を移すことになります。メンデルスゾーン家はここでも有数の銀行家として繁栄することになりますが、ユダヤ人であったことから差別や迫害を受けることにもなりました。

メンデルスゾーンで有名なのは、あのシェイクスピアの『夏の夜の夢』を題材にして作られた『夏の夜の夢』です。その中でも以下の曲はものすごく有名です。

This song is associated with weddings, but I had no idea that it was Mendelssohn who wrote this song! This was a surprise.

And the video below is also a wonderful performance to listen to. Please take a look at the video, which also includes a commentary. This is Mendelssohn's masterpiece "Violin Concerto in E minor".

The following explanatory video about Mendelssohn is very clear and interesting, and we recommend this video as well. Please take a look at it. You can learn what kind of person Mendelssohn was and the characteristics of his music.

さて、そんな私も大好きなメンデルスゾーンですが、この記事ではこれまで当ブログで紹介したメンデルスゾーン関連の記事を一覧にして紹介していきます。リンク先ではより詳しくお話ししていますので興味のある記事があればぜひそちらもご覧ください。

So let's get started.

ひのまどか『メンデルスゾーン―「美しくも厳しき人生」』

この作品は「作曲家の物語シリーズ」のひとつで、このシリーズと出会ったのはチェコの偉大な作曲家スメタナの生涯を知るために手に取ったひのまどか著『スメタナ』がきっかけでした。 クラシック音楽には疎かった私ですがこの伝記があまりに面白く、「こんなに面白い伝記が読めるなら当時の時代背景を知るためにももっとこのシリーズを読んでみたい」と思い、こうして 「作曲家の物語シリーズ」 を手に取ることにしたのでありました。

この作曲の物語シリーズについては以下のように述べられています。

児童書では初めての音楽家による全巻現地取材

読みながら生の音楽に触れたくなる本。現地取材をした人でなければ書けない重みが伝わってくる。しばらくは、これを越える音楽家の伝記は出てこないのではなかろうか。最近の子ども向き伝記出版では出色である等々……子どもと大人が共有できる入門書として、各方面で最高の評価を得ています。

リブリオ出版、ひのまどか『ブラームス―「人はみな草のごとく」』 1999年第10刷版

一応は児童書としてこの本は書かれているそうですが、これは大人が読んでも感動する読み応え抜群の作品です。上の解説にもありますように「子どもと大人が共有できる入門書として、各方面で最高の評価を得ています」というのも納得です。

ほとんど知識のない人でも作曲家の人生や当時の時代背景を学べる素晴らしいシリーズとなっています。まさしく入門書として最高の作品がずらりと並んでいます。

メンデルスゾーンは幼い頃より神童ぶりを発揮していました。そして家柄もよく、その文化水準の高さによってメンデルスゾーン家のサロンには錚々たる顔ぶれがそこに集まっていました。ベルリン大学を創立した言語学者フンボルトや哲学者のヘーゲル、ガンス、グリム童話で有名なグリム兄弟、作家のホフマンなど当時の最高レベルの知識人が集う中でメンデルスゾーンは育っています。これを知った時は思わず驚きで声を上げてしまいました。

It's all connected, he said.

Great people who later leave their mark on history are always connected to each other somewhere. But this is indeed too much of a connection! Moreover, later on, he was also connected with that Goethe by a firm friendship. I was indeed stunned by this.

世界最高峰の偉人たちは19世紀にこうも絡み合って生きていたのかと、この伝記を読んで圧倒されてしまいました。

本当に面白い!この伝記はそんなあまりにドラマチックなメンデルスゾーンの生涯をひのまどかさん流の最高の語り口で堪能することができます。もうこれは読んで下さい!絶対に後悔しません!最高の読書体験になること請け合いです!

(※ただ、この本はすでに絶版になっているので、図書館などで借りるしかないのが泣き所です。ぜひ再出版をお願いしたいです)

HINO Madoka, "Mendelssohn - 'A Beautiful but Harsh Life'" Recommended biography of the genius Jewish composer who was eliminated by the Nazis after his death.

※2023年12月27日追記

ついに、絶版となっていたこの作品の新装復刊版が発売されることになりました!!!

『音楽家の伝記 はじめに読む1冊メンデルスゾーン』というタイトルでの発売です!

内容もリニューアルされ、バージョンアップしています。

最高の一冊です!ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

H・C・ヴォルプス『大作曲家 メンデルスゾーン』

This biography is an excellent introduction to Mendelssohn.

メンデルスゾーンの生涯が130ページほどでコンパクトにまとめられており、しかも読みやすく、面白い。

読みやすさと内容の濃さのバランスが素晴らしいです。

絵も豊富でビジュアル的にも親しみやすい伝記となっています。

また、この伝記の特徴として、伝記部分を終えた後に60ページほどを使ってメンデルスゾーンの曲の紹介をしている点が挙げられます。

実際に彼の曲を聴いていく上でこれは非常にありがたいです。メンデルスゾーンの有名な曲はもちろん、まだあまり知られていない名曲たちも紹介されています。

この本はメンデルスゾーンの曲を聴く際の貴重なガイドとなります。

また、巻末の著名人によるメンデルスゾーン評も興味深いです。

あのニーチェがメンデルスゾーンを絶賛しているのには驚きました。

H・C・ヴォルプス『大作曲家 メンデルスゾーン』曲紹介が充実のおすすめ伝記!

『メンデルスゾーン家の人々―三代のユダヤ人』

この伝記もものすごかったです・・・!奇跡の一冊です!読んでいて驚くようなことが大量に出てきます。

メンデルスゾーン家がいかに傑出した一族だったのかがこの本では語られます。そしてその語り口も素晴らしく、ぐいぐい引き込まれていきます。とにかく面白いです。

音楽家フェリックス・メンデルスゾーンの偉業はもはや説明もいらないほど有名です。

ですが、祖父モーゼスがその彼を超えると言ってもいいほど偉大な人物だったこと。そして父アブラハムもあのロスチャイルドと一時期並ぶほどの大銀行を設立していたこと。

これは衝撃の事実でした。特に祖父モーゼスがあのカントが尊敬していたほどの大哲学者だったという事実には度肝を抜かれました。

音楽家フェリックス・メンデルスゾーンはそんな祖父、父、一族の様々な力が結びついて生まれた存在でした。これは読んでいてものすごく興味深かったです。

この伝記は1972年にアメリカのユダヤ系アメリカ人ハーバード・クッファーバーグによって書かれました。日本でメンデルスゾーンに関する書物が少ない中でこの本が果たした役割はとてつもないものがあります。ひのまどかさんの伝記もこの本から多くのものを得ているように感じられました。

この本はメンデルスゾーンのことをかなり詳しく知ることができる作品です。

ひのまどかさんの伝記は物語として最高に面白い作品です。そしてこの『メンデルスゾーン家の人々―三代のユダヤ人』 はそこからさらにメンデルスゾーンについて深めたい時に最高のお供になります。

これら2つの伝記を合わせて読む相乗効果は計り知れないものがあります。

ぜひぜひおすすめしたい1冊です。これほどの本にお目にかかれるのは滅多にあることではありません。ぜひ手に取って頂きたい1冊です。

The Mendelssohn Family - Three Generations of Jews - A Miraculous Book! The amazing story of the Mendelssohn family, the genius German composers!

About Moses Mendelssohn, grandfather of the great composer - The great work of the Jewish philosopher who was also respected by Kant

この記事では作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの祖父にあたるモーゼス・メンデルスゾーンについてお話ししていきます。

モーゼス・メンデルスゾーン(1729ー1786)

モーゼス・メンデルスゾーンはデッサウのゲットーで1729年に生まれました。彼の父は貧しいながらも同じような境遇の師弟のための学校を経営し、宗教関係の筆耕の仕事もしていました。

そんな貧しい境遇の中でもモーゼスは父やラビ(ユダヤ教の指導者)による教育を受けて育ちました。

幼い頃から抜群の知性を見せ、すさまじい好奇心、向学心を持つモーゼス。

そんな彼は14歳の時にたったひとりでデッサウを出て、プロイセン王国の首都ベルリンへと向かいます。彼は学問の中心地で勉強するために単身ベルリンへと乗り込んだのでした。

ここではあまり詳しくはお話しできませんが、苦学をしながらも持ち前の知性と向学心によって徐々に彼は頭角を現し、良き仲間や支援者と出会っていくことになります

And,

一族の祖、モーゼス・メンデルスゾーンは、痩せて聡明な眼つきをしたせむしの少年だった。デッサウのゲットーを飛び出した彼は、それまでの五〇〇年間で、最も著名なユダヤ人となった。彼は哲学者、文学者として一世を風靡し、当時広く読まれた本を書いた。そして、何よりも重要なのは、彼が特別そのように計画したわけではなかったけれども、ユダヤ人の宗教的慣習を近代化し、今日、我我が知る改革派ユダヤ教成立への糸口をつくったことである。


東京創元社、ハーバード・クッファーバーグ、横溝亮一訳『メンデルスゾーン家の人々―三代のユダヤ人』P7

と言われるまでの存在へとなっていきます。

あのカントやゲーテまでもモーゼスを絶賛しています。それほどの大人物が作曲家メンデルスゾーンの祖父だったのです。

About Moses Mendelssohn, grandfather of the great composer - The great work of the Jewish philosopher who was also respected by Kant

大銀行家アブラハムとメンデルスゾーン銀行の繁栄

上の記事では作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの祖父モーゼス・メンデルスゾーンについてお話ししました。

あのカントが尊敬するほどの大哲学者であったモーゼス。彼の存在はヨーロッパ中に轟いていたほどでした。

そんなモーゼスには三人の息子がいました。その次男アブラハムが作曲家フェリックスの父となります。このアブラハムは銀行家として大成功し、メンデルスゾーン銀行はドイツを代表する銀行へと成長することになりました。この莫大な資産があったからこそ、フェリックスへの最高レベルの教育が可能になったのでした。

この記事ではそんなメンデルスゾーン一族の繁栄について見ていきます。

Abraham, the great banker, and the prosperity of the Mendelssohn Bank - father of the composer Felix Mendelssohn - and his connection to the Rothschild family

山下剛『もう一人のメンデルスゾーン ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの生涯』

これまでの記事で大作曲家メンデルスゾーンの祖父モーゼス、父アブラハムについてお話ししてきました。

ですが驚異の一族、メンデルスゾーン家にはまだまだ恐るべき才能を持つ人物がいます。

それが今回ご紹介するファニー・メンデルスゾーンです。

ファニー・メンデルスゾーン(1805-1847)Wikipedia.

Fanny is the four-year-old older sister of composer Felix Mendelssohn.

She was a person whose musical talent surpassed Felix's, and who supported him in his life as a musician behind the scenes.

ですが、当時の時代背景や社会通念によって女性音楽家として世に出ることはほとんどありませんでした。

そして1847年に彼女は若くして急死してしまいます。そのことにショックを受けたフェリックスは失神し、その半年後には彼女の後を追うように彼も病気で亡くなってしまいます。それほどこの姉妹の結びつきは強いものでした。

この記事ではそんなファニー・メンデルスゾーンについてお話ししていきます。

山下剛『もう一人のメンデルスゾーン ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの生涯』作曲家メンデルスゾーンの姉もすごかった!

池辺晋一郎『メンデルスゾーンの音符たち 池辺晋一郎の「新メンデルスゾーン考」』

この本はメンデルスゾーンの名曲を作曲家である池辺晋一郎氏が解説していくという流れの作品です。

記事内の商品紹介にもありますように語り口はかなり軽快です。難しい哲学的な話ではなく、読者に語りかけるかのような雰囲気でとても読みやすいです。

正直私は音楽経験がないので、音楽理論的なことはわからないのですが、自分が好きなメンデルスゾーンの曲はこんな風になっていてどうやらここがすごいらしいというのはこの本を読んでいて伝わってきます。

音楽に関する本を読んだことがほとんどない私にとって、音楽理論が書かれた本を読むというのはものすごく興味深い体験でした。音楽の専門家はこうやって楽譜を見ながら音楽を味わっているのだなと想像して読むのはとても楽しかったです。

メンデルスゾーン好きにはぜひおすすめしたい1冊です。

メンデルスゾーンの名曲を解説する1冊!池辺晋一郎『メンデルスゾーンの音符たち 池辺晋一郎の「新メンデルスゾーン考」』

中野京子『芸術家たちの秘めた恋―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代』

この作品は19世紀ドイツを代表する音楽家メンデルスゾーンと童話で有名なアンデルセン、そしてスウェーデンの歌姫ジェニー・リンドという3人の芸術家の物語です。

Hans Christian Andersen (1805-1875)Wikipedia.

アンデルセンと言えば童話が有名ですが、この人物がメンデルスゾーンと同時代人だったというのはかなり驚きました。『醜いアヒルの子』や『マッチ売りの少女』など、その名作たちの存在は知っていてもそれらがいつ書かれていたのかというのは恥ずかしながら全く知りませんでした。てっきりもっと昔の話かと思いきや、19世紀の話だったのですね。これには驚きました。

そしてこの二人を繋ぐ鍵となる女性、ジェニー・リンド。

ジェニー・リンド(1820-1887)Wikipedia.

「スウェーデンのナイチンゲール」と称され、世界中で大人気だった歌姫ジェニー・リンド。彼女は後にスウェーデン紙幣に描かれるほどの国民的大スターでした。

19世紀を代表する作曲家フェリックス・メンデルスゾーン、デンマークの童話作家アンデルセン、スウェーデンの歌姫ジェニー・リンド。これら3人の大芸術家たちが織り成す物語。そして中野京子さんの筆が冴える冴える!とにかく面白い作品です!面白過ぎてあっという間に読んでしまいました。

この作品を読めば確実にメンデルスゾーンのファンになります。とにかく格好良いです。これはモテます。歌姫のジェニー・リンドが惚れてしまうのもわかります。

ですが、単純に見た目がいいとか、頭がいいとか、優しいとか、そういう理由で彼女が惚れたわけではないのです。ジェニー・リンドも芸術家です。芸術家として圧倒的な才能があるからこそわかる、天才ゆえの苦悩。メンデルスゾーンも同じようにその苦悩を抱えていました。誰にもわかってもらえない苦しみ、それをわかり合ったからこそ互いに惹き付けられるものがあったのかもしれません。

そうした繊細な恋の物語がこの本では語られます。

もちろん、メンデルスゾーンには妻子がいましたので、一線を越えることはありません。メンデルスゾーンは生真面目すぎるほど真面目な人物でした。

ですが、この二人の結びつきは2人の音楽活動に大きな影響を与えるのでありました。

また、もう一人の主人公アンデルセンの強烈さもこの本では体感することになります。私も読んでびっくりしました。リンドに恋するアンデルセンの猪突猛進ぶりはかなり衝撃的です。そしてそんなアンデルセンとメンデルスゾーンの繋がりもまた非常に興味深かったです。

この本はとにかくおすすめです。ものすごく面白いです!音楽ファンならずとも楽しめること請け合いです!

ぜひぜひ手に取って頂きたい作品です!

Recommended! Kyoko Nakano, "The Secret Love of Artists - Mendelssohn, Andersen and Their Times" Unexpected relationship between the diva Jenny Lind and two

星野宏美『メンデルスゾーンのスコットランド交響曲』

メンデルスゾーンの曲の中で私が最も好きなのがこのスコットランド交響曲です。

その曲について詳しく解説してくれるこの本は私にとって非常にありがたいものでした。

この本は著者の星野宏美氏の博士論文が基になって出来上がった本だそうです。

ですが、この本は一般読者が読んでもわかりやすいように書き直されています。ですので私のように音楽の知識がない人でも気軽に読むことができます。

特に「スコットランド」交響曲が生まれるきっかけとなった、メンデルスゾーンのイギリス・スコットランド旅行についての箇所は非常に興味深いものでした。

Mendelssohn made a grand trip to Scotland, England, in 1829, when he was 20 years old.

It was customary for the heirs of prominent families of the period to travel throughout Europe on what was known as the "Grand Tour". The purpose was to travel at a young age to gain experience and also to expand their personal network.

Mendelsohn also visited Scotland as part of such an educational trip.

And from the architecture he saw there, his "Scottish Symphony" would begin.

It was the ruined chapel of Holyrood Palace in Edinburgh.

The ruined chapel of the Palace of HolyroodWikipedia.

ここで得たインスピレーションから彼の13年にもわたる「スコットランド交響曲」の作曲の道が始まったのでした。

この本を読んで驚いたのは、メンデルスゾーンがいかにこの曲を大切にし、何度も何度も推敲して書き上げていたかということでした。

スコットランドで得たインスピレーションをそのまま一気に曲にして書き上げるのではなく、長い年月をかけてじっくりと作り上げていったということをこの本で知ることになります。

What did Mendelssohn's 20-year-old trip to England and Scotland mean to him?

And what was the journey like?

This book will actually make you want to see the English/Scottish landscape that Mendelssohn followed.

大好きな「スコットランド交響曲」がいかにして生まれてきたかを知ることができて非常に楽しい読書になりました。

Hiromi Hoshino, "Mendelssohn's Scottish Symphony" A recommended book detailing the origins of his masterpiece, the Scottish Symphony!

Toshiro Nakajima, The English Way of Travel: From Grand Tours to Garden Culture

上の記事ではドイツの作曲家メンデルスゾーンの名曲『スコットランド』が生まれるきっかけとなった彼のイギリス旅行についてお話ししました。

メンデルスゾーンはユダヤ人大銀行家の息子として生まれ、20歳の時にイギリスへ出発します。その後もパリやイタリアを巡る長期の旅に出ました。

こうしたヨーロッパを巡る長期旅行はグランド・ツアー(教養旅行)と呼ばれ、当時の裕福な若者が通る通過儀礼のようなものとなっていました。

今回ご紹介する中島俊郎著『英国流 旅の作法 グランド・ツアーから庭園文化まで』はまさしくこの旅の歴史とその意味を知るのに最適な1冊となっています。当時の時代背景や、芸術の都イタリアがイギリス、フランス、ドイツ人にとってどのように思われていたのかということを知ることができる素晴らしい作品です。

Toshiro Nakajima, "The English Way of Travel: From Grand Tours to Garden Culture," a recommended work explaining world travel as an essential culture for the aristocracy!

Mendelssohn (Yumejinkan 7)"

Mendelssohn was called a child prodigy on par with Mozart and showed outstanding talent from an early age, but he also had a talent for painting.

この画集ではそんなメンデルスゾーンの素晴らしい絵を堪能することができます。

ここでその一部を紹介しましょう。

Cathedral in Durham = England, 1829.

こちらは本の表紙に出ていました絵です。これが作曲家のメンデルスゾーンによる作品だというのは驚きですよね。対象物の精密さから色彩の優しさ、絶妙な構図取りなど、もはやプロ顔負けです。初めて観た時は衝撃でした。

メンデルスゾーンは風景画を好んでいました。そしてその視覚的な芸術センスは音楽にも生かされています。

上でも述べましたが、メンデルスゾーンの曲の中で私が一番好きなのは「スコットランド」です。

特にこの曲の第一楽章、第二楽章はまるでその風景が浮かんでくるような音楽です。ぜひこれは聴いてみて下さい。メンデルスゾーンは「音の風景画家」と称されることもありますが、まさにぴったりの名だなと感じました。

この本ではそんなメンデルスゾーンの絵画について様々な解説を読むことができます。メンデルスゾーンの音楽と絵のつながりを学ぶには最高の一冊です。

Composer Mendelssohn was also a professional painter! Mendelssohn (Yumejinkan 7)" is my favorite book of his paintings!

シェイクスピア『夏の夜の夢』

メンデルスゾーンについて語るならこのシェイクスピア作品ははずせません。

This work will be a slapstick comedy about a love quadrangle between four young men and women and the fairies who stir it up even more.

As the title suggests, the story unfolds in a magical way that is exactly like dreaming.

The translator Tsunsen Fukuda said in his commentary, "The impression after reading the book is as fertile as a 'dream.

In fact, this work is such a satisfying experience.King Lear"andMacbeth."It is a work that can be enjoyed with a casual laugh rather than following a heavy storyline as in the case of

And in this work, I want to tell you especially about the relationship with the German composer Mendelssohn.

メンデルスゾーンはこの作品を子供の頃から愛していました。彼は16歳の時には兄弟や友人たちとこの作品を演じて遊んだり、17歳の時にはなんと、『夏の夜の夢』の序曲を完成させてしまいました。

One can only marvel at Mendelssohn's overwhelming talent to complete this piece at the age of 17. It is no wonder that Mendelssohn is praised as a talent comparable to Mozart.

And I was surprised to see in the comments section of this video that this song was also used in the Doraemon movie. Indeed, I felt that way when I thought back on it. This was a surprise.

Mendelssohn remained attached to "A Summer Night's Dream," and between 1841 and 1843 he began working in earnest on the incidental music for this work.

And here is one of the most famous of the completed songs.

Everyone knows this melody from "A Summer Night's Dream," which was written by Mendelssohn for a wedding. This melody that everyone knows was written by Mendelssohn for "A Summer Night's Dream". I was really surprised when I learned this fact.

The fact that my favorite Mendelssohn loved this work makes me love "A Summer Night's Dream" even more.

A Summer Night's Dream" isHamlet."andOthello.", ,The Merchant of Venice.It may not be as well-known as some of his more famous works, such as the "Mendelssohn", but I love this work. But I love it. I might even say that it is my favorite piece now that I am hooked on Mendelssohn. It is just a funny and lovable work. The "spaniel" and the "stone wall" in this work are already so lovable. It is a dreamy and enjoyable play that makes your heart lighten up.

I never thought I would find a Shakespeare play that made me laugh so much. I will tell you more about why this play is so funny in this article, so please check out the link!

I would highly recommend this work!

Shakespeare's "A Summer Night's Dream" Synopsis and Comments - A slapstick comedy about lovers and fairies! Also recommended for Mendelssohn's famous overture

メンデルスゾーン20歳のロンドン公演の衝撃

Mendelssohn's trip to England and Scotland took place in 1829, when he was 20 years old.

In London, at the beginning of his stay in England, he conducted a concert. It is said that the reception and success of the concert was one of the few in the history of British music.

この記事ではそんなメンデルスゾーンロンドン公演の様子を彼の伝記『メンデルスゾーン家の人々 三代のユダヤ人』を参考にご紹介していきたいと思います。

これを読めばメンデルスゾーンがいかに優れた指揮者、演奏家だったかにきっと驚くと思います。また、現在では当たり前のように使用されている指揮棒が広く使われ出したのもメンデルスゾーンがきっかけでした。現代の指揮スタイルは彼が開発したものだったのです。この記事ではそのエピソードについてもお話ししていきます。

The Mendelssohn Family - Three Generations of Jews - A Miraculous Book! The amazing story of the Mendelssohn family, the genius German composers!

メンデルスゾーンのスコットランド旅行と文学のつながり

この記事では星野宏美著Mendelssohn's Scottish Symphony.を参考に彼のスコットランド旅行について見ていきます。

彼のスコットランド旅行は単に物見雄山で行われたのではなく、文学的な教養も深めるという確固たる目的もありました。

スコットランドを代表する作家、ウォルター・スコット、そしてドイツの大詩人ゲーテ。

メンデルスゾーンは文学に非常に造詣の深い音楽家でした。

そんなメンデルスゾーンの旅と文学のつながりをこの記事ではお話ししていきます。

『スコットランド交響曲』がいかにして出来上がっていったかと絡めてお話ししていきますので非常におすすめしたい記事となっております。

The connection between Mendelssohn's trip to Scotland and literature - This is how the famous "Scottish Symphony" was born.

Mendelssohn and Goethe's exchange and friendship - Mendelssohn was strongly influenced by "Travels in Italy

Goethe and Mendelssohn.

I feel that the friendship between the two geniuses was deep beyond their age.

Indeed, both are all-around geniuses who transcend the breadth of literature and music.

It is romantic to imagine that there was something that only the two of them knew.

I love both Goethe and Mendelssohn.

Feeling that connection was a very happy time for me.

I hope this article has given you some idea of the appeal of Goethe and Mendelssohn.

Mendelssohn and Goethe's exchange and friendship - Mendelssohn was strongly influenced by "Travels in Italy

星野宏美『メンデルスゾーンの宗教音楽』

著者の星野宏美氏は上でも紹介したMendelssohn's Scottish Symphony.He is also the author of

今作『メンデルスゾーンの宗教音楽 バッハ復活からオラトリオ《パウロ》と《エリヤ》へ』はメンデルスゾーンの宗教音楽にスポットを当てた作品になります。

上の動画が『パウロ』、下が『エリヤ』になります。

動画時間を見て頂ければわかりますようにものすごい大作です。

これを全て聴くのはなかなか至難の技です。私もCDを借りて聴いてはみたのですが部分部分でしか聴けていません。

さらに言えば、宗教音楽ということで『スコットランド』や『イタリア』などと比べてとっつきにくさがあるというのも難しい点でした。気軽に聴いてみようという風になかなかならないのが『パウロ』と『エリヤ』だと思います。

ですが星野宏美氏の『メンデルスゾーンの宗教音楽 バッハ復活からオラトリオ《パウロ》と《エリヤ》へ』を読めばこれらの曲がどのような意図で書かれ、どこにその特徴や素晴らしさがあるのかを知ることができます。

これはこれらの曲を聴く上で素晴らしい道案内になります。おかげで私はものすごくこれらの曲に興味を持つようになりました。

やはり曲が作られた背景や、楽しむポイントを教えてもらえれば断然イメージも変わってきますよね。

この本はそんなメンデルスゾーンの宗教曲を楽しむための格好の解説書となっています。正直私は音楽家ではないので細かい音楽理論はわかりません。ですがそれでも楽しくこの本を読むことができました。

A quick glance at the title might make you think it is a difficult book, but it is a surprisingly easy read.

星野宏美『メンデルスゾーンの宗教音楽』忘れられていたバッハを再発見したメンデルスゾーンの偉業を知るのにおすすめ!

Conclusion

My encounter with classical music began with Madoka Hino's biography of Smetana.

I had never been interested in classical music, but I never expected to be so hooked.

And among them, the most significant was still the chance to meet Mendelssohn...!

Why was I so attracted to him?

There are so many things to consider, not only his music, but also his life, his character, and his connection to literature, but I am sure that the information presented in this article will give you an idea of his appeal.

I feel that my view of European history and culture has changed again after encountering classical music.

It was truly a wonderful meeting.

ぜひぜひメンデルスゾーンの魅力を皆さんにも体感して頂ければ嬉しく思います。

以上、「ドイツの天才作曲家メンデルスゾーン記事一覧~驚異の家系とその生涯、作品を知るのにおすすめの書籍もご紹介」でした。

Related Articles

HOME