The too beautiful library of the Strahov Monastery near Prague Castle! A must-see for library lovers! Czech Republic Part 3

Prague Czech Republic and Austria

図書館マニア必見!ストラホフ修道院の美しき図書室 僧侶上田隆弘の世界一周記―チェコ編③

さて、ここからは一つ一つの名所を中まで入ってじっくりと見ていくことにしよう。

The first stop was the Strahov Monastery, further west than Charles Castle.

ここはプレモントレ会という、学問を重んじる修道会のための施設になっている。

なんと、ガイドさんによれば函館近郊のトラピスト修道院とは兄弟関係の修道院らしい。

灯台の聖母トラピスト大修道院 Wikipedia.

思わぬところでつながりがあって、親近感が湧いてくる。

さて、この修道院で最も有名なのは「哲学の間」と「神学の間」と呼ばれる2つの図書室だ。

He said that there is a mysterious world there, just like in the movies.

というより、実際に007やハリーポッター、数多くのCMでこの図書室は使われているそうだ。

こちらが入り口。

入場料約600円と、写真撮影する場合には別途250円が必要になる。

支払いを終えると入り口脇の階段から2階に上がっていく。

そして係員のチェックの後、図書室と展示室へと進んでいく。

まず目にするのは哲学の間。しかし、混雑していたので通路奥に進んで「神学の間」を先に見ることにする。

神学の間

びっしりと置かれた時代物の書物。

ここには4万冊の神学関連の書物が収められている。

そして天井の装飾と、中央に置かれた地球儀や天体儀が知的な雰囲気を醸し出す。

息を呑む美しさだ。

そして頃合いを見計らって「哲学の間」へ。

哲学の間

おぉ・・・なんと贅沢な図書室なのだろう・・・

天井の絵もさることながら、いたるところに施されている金の装飾がまた美しい。

窓から差し込む光もこの図書室の雰囲気に魅力を加えている。

壁一面を使った背の高い本棚はなぜこんなにもぼくを惹き付けるのだろうか。

自分の大切にしている本達をこのように陳列できるとしたら、なんという贅沢なのだろう・・・

左手前にあるはしごもいい味を出している。

これを使って手の届かないところにあるお目当ての本を書架から取り出す。

あれでもないこれでもないと、収められている本達に視線を配りながら指を口に押し当てて本を探す。

そしてふと、一冊の本が目に留まる。

「・・・あった。」

にこりと微笑みながらその本を優しく取り出し、胸に抱え込む。

それから、ゆっくりとはしごを下り、この本が与えてくれる物語に胸を高鳴らせながら、この美しき図書室を後にするのだ。

・・・やってみたい。

ぜひともやってみたい!

こんなの・・・憧れてしまうではないか!

図書館好きには本当にたまらない場所だと思う。

非常におすすめ。

さて、ここまでお話ししてきて、気づいた方もおられるかもしれない。

そう。この図書室、どちらも人が写っていないのだ。

つまりどういうことかと言うと、

一般の人は中に入ることができないのだ。

まあ、よくよく考えてみれば納得なのだが、ここに所蔵されているのは文化財クラスの書物ばかり。

さらに、この図書室そのものが貴重な歴史遺産。

大勢の人が入ってしまうとそれらが傷んでしまう。

と、いうわけで中には入れない。

入り口から中を眺めることしかできないのだ。

グーグルマップでこの修道院を調べていると、この修道院の口コミに目が留まった。

というのも、ずいぶんと低評価のレビューが多かったのだ。

なぜこんな美しい図書室が低評価なのか疑問に思ったのだが、レビューを見て納得した。

低評価のほとんどが、

「図書室に入れないのにこの料金はおかしい。それで写真を撮るのにお金がさらにかかるとはどういうことだ」

というレビューだった。

なので、グーグルマップの口コミはまったくあてにしないほうがいいと思う。

図書室に入ることを楽しみにしていた人の、嘆きの低評価だ。

最初から入れないのを承知で行けばまったく問題ない。

少なくとも、ぼくは大満足だった。

こんな美しい図書館を外から眺められただけでも十分楽しむ事ができた。

帰ろうとしたときにちょうど修道士さんが図書室に入っていった。

この図書室を歩く白い衣の修道士さん。

修道士さんにとっては当たり前の日常なのかもしれないが、こちらからすれば目の前の光景は神秘的なものさえ感じさせるものだった。

be unbroken

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