Hazime Nakamura

How was the Buddhist scripture translated into Chinese?Chinese Buddhism, Thought and History

Toru Funayama, "How the Buddhist Scriptures were translated into Chinese: When the Sutra Becomes a Sutra" - A stimulating reference book that is also recommended for considering what a sutra is!

How were sutras composed in ancient Indian languages converted into Chinese?

It is not easy to think about the "process of Chinese translation," but when you look at the actual situation, it is very interesting! It is amazing to see how the sutras were created! That's how sutras were created? This is exciting.

This book is also a work that offers great insights into Chinese and Japanese Buddhism.

ブッダの生涯Buddhism in India

Akira Hirakawa, "The Life of the Buddha: Reading the 'Buddha's Praises'" - Recommended introductory book that looks at the life of the superhuman Buddha based on the Chinese translation of the Buddha's biography.

In our previous article, we introduced the Buddhacharita, a Buddhist epic by Ashvaghosa, who was active around the 2nd century.

This "Buddhacharita" was translated into Chinese around A.D. 430 as "Buddhacharita" (仏所行讃) by Cloudy I-Ching. It was introduced to Japan and passed down to Japanese Buddhists. Saicho, Kukai, Honen, and Shinran must have read this Buddhist biography and thought about Buddha.

This book is an introduction to Buddhism in which the life of the Buddha is explained in an easy-to-understand manner while reading a transcript of this Chinese translation of the Buddha's Praises for the Practice of Buddhism.

インド仏教史Buddhism in India

Akira Hirakawa, "History of Buddhism in India" - An immortal classic of Buddhist studies! A masterful book covering the history and doctrines of Buddhism!

この本が出版されたのは1974年ですが、今なお名著中の名著として高く評価されている仏教書です。2011年には新版が出版され、現在においても仏教を深く学びたい方必読の参考書となっています。

一つの著作でここまで教えを網羅し、ひと流れの仏教史として書き上げられた本書は驚異としか言いようがありません。

これはものすごい本です。初学者に気軽におすすめできる本ではありませんが、仏教をより深く学びたいという方にはぜひおすすめしたい一冊です。

ヒンドゥー教と叙事詩Indian thought, culture and history

Hinduism and Epic Poetry, Volume 30 of Gen Nakamura's Selected Works - A masterpiece that also provides insight into the connections with Buddhism and Japan! Experience the depth of Indian thought

中村元先生は宗教を単に思想や理論として見るのではなく、当時の社会状況と合わせて考察していきます。インドにおける宗教を知るには、インドそのものも視野に入れて考えていかなければなりません。

なぜインドではヒンドゥー教が栄え、仏教は衰退していってしまったのか。そのことをこの本では見ていくことができます。そこには単に思想面だけではなく、もっと大きな社会的要因が絡んでくるのでありました。

また、この本では書名にありますようにインド二大叙事詩『マハーバーラタ』と『ラーマーヤナ』についても詳しく見ていくことができます。仏教学者中村元先生ならではの視点で説かれるインド神話の講義を聴けるのは非常に興味深いものがありました。

英国の仏教発見Buddhism in India

F. C. Almond's "The Discovery of Buddhism in England" - Buddhist Studies was born from a desk in England! The roots of Mahayana Buddhism criticism come from here.

この作品では衝撃的な事実が語られます。以前当ブログでも紹介した『新アジア仏教史02インドⅡ 仏教の形成と展開』でも西洋由来の仏教学の問題について語られていますが、本書はまさにその本丸と言ってもよい作品になります。

この本を読むと、「原始仏教に帰れ。日本仏教は堕落している」という批判が出てくる理由がよくわかります。これまでどうしても腑に落ちなかった大乗仏教批判に対して「ほお!なるほど!そういうことだったのか」という発見がどんどん出てきます。この批判が出てくる背景を追うととてつもない事実が浮かび上がってきます。これは最高に刺激的な一冊です。とてつもない作品です。もうぜひ読んで下さい!きっと皆さんも衝撃を受けると思います。

初期仏教Buddhism in India

Baba Noritoshi, "Early Buddhism: Tracing Buddha's Thought" - A recommended introduction to primitive Buddhism that reflects the latest research.

この本を読んで私が一番印象に残っているのは中村元先生の説が最新の研究においては否定されているという点でした。

もちろん、中村元先生の説く仏教が全て誤っていたというわけでは当然ないのですが、最新の研究によるならば、かつてよりも随分と違った仏教が私達の前に開かれているということになるでしょう。中村元先生の説といえども無批判に受け取ることはできないということにハッとする思いになりました。と同時に学問はこうして進んでいくのだとしみじみする気持ちにもなりました。

他にも、この本では最新の研究をふまえて、当時のインド社会とブッダの関係を見ていくことができます。後半ではブッダの思想そのものも解説されますので、初期仏教の全体像を掴むためにもおすすめです。

大乗の仏の淵源Buddhism in India

Tomomichi Nitta, "The Abyss of the Buddha in the Mahayana" - There was no mythologizing of the Buddha! What is Gen Nakamura's Critique of the Historical View of Buddha? From "Series on Mahayana Buddhism, Volume 5: Buddha and Pure Land - Mahayana Buddhist Scriptures II

今作では浄土経典について説かれるということで浄土真宗僧侶である私にとって非常に興味深いものがありました。

特に第二章の新田智通氏による「大乗の仏の淵源」は衝撃的な内容でした。これは仏教を学ぶ全ての人に読んで頂きたい論文です。

「シリーズ大乗仏教」は2010年代初頭当時における最新の研究が反映されています。かつては主流だった仏教理解が今や通用しなくなっているということを肌で感じた作品でした。

新田智通氏の衝撃的な論文が収録された『シリーズ大乗仏教 第五巻 仏と浄土—大乗仏典Ⅱ』は仏教を学ぶ全ての方におすすめしたいとてつもない一冊です。このシリーズの中でも圧倒的に印象に残った作品です。

新アジア仏教史02Buddhism in India

New Asian Buddhist History 02 India II: The Formation and Development of Buddhism" - Will it change the image of Buddhism? A reference book that questions the history of Buddhist studies itself

私達が当たり前だと思って享受していた〈仏教学〉が日本の仏教思想や文化とは全く無関係に生まれたものだった。

この本を読めば〈仏教学〉というものがどんな流れで生まれてきたのか、そしてそれがどのように日本にもたらされ、適用されることになったのかがよくわかります。

日本仏教に対する批判で多いのは「原始仏教と比べればなんと日本仏教は堕落しているのか」というものなのですが、こうした批判がなぜ生まれてきたのかも考えることになります。そして同時にこの批判の問題点についても私達読者は気づくことになるでしょう。

この本は改めて〈仏教学〉という学問そのものを俯瞰で見ることができる素晴らしい作品です。

新アジア仏教史01Buddhism in India

New Asian Buddhist History 01 India I: Background of the Emergence of Buddhism" - Recommended for learning about the relationship between Buddhism and the caste system and the historical background!

この本は仏教教団が生まれた当時のインド社会を知るのにおすすめの作品です。

仏教もゴータマ・ブッダという偉大な人物が突然生まれたわけではなく、古代より続くインド世界の文脈の中で生まれてきたことがよくわかります。

当時の社会事情を見ていくことで思想や理論だけでは見えてこない仏教教団の姿が見えてきます。これは刺激的でした。やはりインドは一筋縄ではいかない存在だなと改めて実感することになりました。

『新アジア仏教史』シリーズは2010年段階最新の研究が反映されています。その点もこのシリーズのおすすめポイントとなっています。

原始仏教の社会思想Buddhism in India

中村元選集第18巻『原始仏教の社会思想』~原始仏教と国家、市場経済の関係性を知るのにおすすめ

前回の記事で紹介した中村元選集第17巻『原始仏教の生活倫理』では、主に原始仏教教団における在家信者の生活を見ていきました。そこでは出家者における生活や思想とは異なる在家信者ならではのものを見ていくこととなりました。

そして今作『中村元選集〔決定版〕第18巻 原始仏教の社会思想』では、そうした在家信者という、いわば個の問題ではなく国家や市場経済という社会全体との関わりについて見ていくことになります。

原始仏教をまた違った視点から見ることができる名著です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。