Hegel

Marx Engels Writings and Related Works

『アウグスティヌス『神の国』を読む―その構想と神学』~マルクスの歴史観にもつながるキリスト教教父の思想とは

ローマ帝国の崩壊のきっかけとなる蛮族の侵入とアウグスティヌスの『神の国』が関係しているというのはとても驚きでした。

そしてアウグスティヌスが歴史を「神の永遠の計画が実現される歩み」であるとしている点は非常に重要です。これはまさしくヘーゲルの歴史観とつながってくるところです。マルクスも神ではありませんがそうした歴史観に非常に影響を受けています。

この本を読むことでヘーゲル、マルクスがいかにプラトンやアウグスティヌスに影響を受けていたかがよくわかります。これは非常に興味深い読書になりました

Marx Engels Writings and Related Works

マルクス・エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』~唯物論的歴史観誕生の書として知られる未刊の1冊

『ドイツ・イデオロギー』は彼らの存命中には出版されず、1932年になって初めて日の目を見た作品でした。
この本を読んだことで彼らの思想を理解できたかといいますと、正直厳しいものがあります。

ですが、その厳しさを体感できたことが今回の収穫だったように思えます。マルクス・エンゲルスの難解さのひとつが「そもそも文意・文脈がつかめないという欠陥」によるものだということを知れたこと、そして原稿のすさまじさも見ることができたのはありがたかったです。

Marx Engels Writings and Related Works

Marx's "Introduction to Hegel's Critique of Legal Philosophy" Summary and Comments - What does "Religion is Opium" mean?

私たちは「宗教はアヘン」と聞くと、何やら宗教が人々を狂わせるかのような意味で受け取りがちです。ですがそういうことを言わんがためにマルクスは「宗教はアヘン」と述べたわけではないのでした。

この記事ではそんな「宗教はアヘン」という言葉はなぜ語られたのかということを見ていきます。

「宗教はアヘン」という言葉は僧侶である私にとって非常に厳しいものがありました。なぜマルクスはそのように語ったのか、何を意図して語っていたのかを知れたことはとても大きな経験となりました。

Marx Engels Writings and Related Works

Feuerbach, "The Essence of Christianity" - A work that strongly influenced Marx! Feuerbach claims that "man made God."

フォイエルバッハはドイツの哲学者で、若きマルクスが強烈な影響を受けた哲学者として知られています。

「宗教はアヘン」というマルクスの有名な言葉はこのフォイエルバッハから着想を得ています。マルクスの唯物論の基礎を作った人物こそこのフォイエルバッハと言えるかもしれません。

本作の『キリスト教の本質』ですが、読んでいて驚くほど真っすぐにキリスト教を批判しています。それも単に教会への批判というよりも、もっと根源的に宗教そのものに切り込んでいく考察がなされています。

Learn about the life and thought background of Marx Engels

(11) Feuerbach's materialism - Marx's "religion is opium" was born here.

I will discuss in this article the flow of Strauss, Bruno Bauer, and Feuerbach, who had a tremendous influence on the young Marcus Engels.

Marx's famous statement, "Religion is opium," comes from Feuerbach's thought, which is presented here.

It was clear to me that Marx-Engels did not create a system of thought from nothing, but rather developed it by absorbing the theories of other thinkers active at the time.

Learn about the life and thought background of Marx Engels

(4) German Romanticism, the Gale - The baptism of Romanticism that greatly influenced Marx Engels and other young men.

What is the nature of German Romanticism, the gale that had a tremendous impact on the world of German thought in the 18th and 19th centuries?

ゲーテ、シラー、ヘーゲル、ホフマン、ベートーベン、グリム兄弟など錚々たる顔ぶれが世に現れたこの時代の特徴をこの記事では見ていきます。

Marx Engels was also born as a child of these times. It is very important to understand the background of their thought.

British and German Literature, History and Culture

石井郁男『カントの生涯 哲学の巨大な貯水池』~人となりや時代背景を知れるおすすめカント伝記

この伝記はカント入門に最適です。この本はそもそもカントとはどんな人間だったのか、どんな環境で生まれ、どんな生涯を送ったかをわかりやすく解説してくれます。とにかく読みやすいです。

カントといえば難解な哲学者のイメージがありますよね。私もカントの著作には何度も挑戦しましたがその度に跳ね返され挫折しています。

とにかく難解!私にとってもカントは巨大な壁でした。

ですがそれでもなんとか少しでもカントのことを知ることはできないだろうか、そう思い手に取ったのがこの本でした。

そしてこの本はそんな私の期待に見事に応えてくれました。ぜひぜひおすすめしたい伝記です。

British and German Literature, History and Culture

H. Althouse, "Biography of Hegel: The Heroic Age of Philosophy" - A new biography of Hegel that approaches Hegel's personality.

この伝記を読んでみるとローゼンクランツの『ヘーゲル伝』とその雰囲気がかなり違うことにすぐに気づきます。

While Rosenkranz's "Biography of Hegel" devotes a considerable amount of time to issues of Hegel's thought, Althouse's biography carefully follows his life, how he interacted with people, and what events influenced him.

This makes it possible to follow Hegel's life like a story. Frankly, it is considerably easier to read and more interesting than Rosenkranz's "Biography of Hegel".

さらにこの伝記ではマルクスとの関係など、その後の世界に与えた影響も知ることができたのがありがたかったです。