『シリーズ大乗仏教 第一巻 大乗仏教とは何か』~最新の研究を基に様々な視点から大乗を考察する参考書

『シリーズ大乗仏教』は最新の研究成果が反映されているところにその特徴があります。

出版されたのが2011年と、今から十年以上前ではないかと思われるかもしれませんが1900年代の仏教学と比べるとその学説は大いに変化したものがあります。

その変化については以前当ブログでも紹介した『新アジア仏教史02インドⅡ 仏教の形成と展開』でも紹介されていて本書とも重なる内容も多いのですが、『新アジア仏教史』シリーズとは違う執筆陣による論集になりますので、さらに広い視野をこの本で得ることができます。

この本では仏教学の現在についてや参考書なども豊富に掲載されています。ですのでここで述べられるように、これから大乗仏教を学びたいという方への「確かな道標」となる作品です。