中村元選集第18巻『原始仏教の社会思想』~原始仏教と国家、市場経済の関係性を知るのにおすすめ

前回の記事で紹介した中村元選集第17巻『原始仏教の生活倫理』では、主に原始仏教教団における在家信者の生活を見ていきました。そこでは出家者における生活や思想とは異なる在家信者ならではのものを見ていくこととなりました。

そして今作『中村元選集〔決定版〕第18巻 原始仏教の社会思想』では、そうした在家信者という、いわば個の問題ではなく国家や市場経済という社会全体との関わりについて見ていくことになります。

原始仏教をまた違った視点から見ることができる名著です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。