蜷川幸雄『身体的物語論』~現代の若者やその時代について巨匠は何を思うのか。演劇を通して見た私たちへの提言

「演劇に詳しい人、親しんでいる人をメインターゲットにした「身体論」ではなく、演劇をふだんあまり見ない人にも蜷川さんの演劇がいかに日本人や時代を捉えているか読んでいただきたい」

本書でこう述べられるように、専門家が語る哲学論ではなく、普段演劇に親しまない方にも気軽に読めるようにとの思いでこの本は作られています。

たしかにこの本を読んでみても、難しい専門用語や哲学議論は出てきません。ひとつひとつの話が身近かつ具体的でとてもわかりやすいです。

蜷川さんから見た私達現代人はどんな存在なのか、興味深いお話満載です