シェイクスピア『終わりよければすべてよし』あらすじと感想~本当に終わりよければすべてよしなのかが問題だ

そもそもこの作品の『終わりよければすべてよし』というタイトルがいいですよね。

私はこの言葉が大好きです。どんな人生であろうと最後の最後でいい生き様をすることができたら、それは「終わりよければすべてよし」なのです。これは『レ・ミゼラブル』やゾラの『ルーゴン・マッカール叢書』、ドストエフスキーやトルストイの大作を読んできて私が強く感じたことです。

ですがこの作品は実は「終わりよければすべてよし」どころではない終わり方をしています。「そんな甘くはありませんぜ」とニヤリと笑っているシェイクスピアが浮かんできそうです(笑)