(13)レーニン崇拝、神格化の始まりとソ連共産党官僚の腐敗

今回の箇所は「レーニンに学ぶ」において非常に重要なことを見ていくことになります。

「マルクス主義はソ連の崩壊で間違いが証明された」という言い方がされることがあります。そして同時に「ソ連の社会主義は真のマルクス主義とは違うのだから今なおマルクスは間違っていない」という反論もなされます。

たしかにロシア革命後に権力を握ったボリシェヴィキは腐敗しました。しかしこれは「マルクス主義は必然的にそうなる」とか、逆に「真のマルクス主義ならそうはならないはずだ」という議論とは少し違う次元の話なのではないかと私は疑問に思ってしまいました。

これは主義とかシステムの問題ではなく、「人間そのものにおける問題」なのではないかと私は思ったのでありました。