ツルゲーネフ『アーシャ(片恋)』あらすじと感想~二葉亭四迷の翻訳で有名な恋物語

この小説はアーシャとN・Nの恋物語が主軸ですが、『猟人日記』時代からのツルゲーネフの最大の魅力である美しい情景描写がこれでもかと出てきます。

次に何が起こるかわからない混沌とした心理ドラマを描くドストエフスキー。

ため息を誘うほど美しい世界の中、甘くも苦しい恋に身を焦がす二人のドラマを描くツルゲーネフ。

この違いがとてもくっきりするような作品でした。