ツルゲーネフ側から見たプーシキン講演~ドストエフスキーとの最終決戦の結末はいかに!?

1880年、ツルゲーネフはモスクワでプーシキン像除幕式の記念講演に招待されます。この講演会はドストエフスキーも招待されていて、最晩年の2人が直接その文学論を戦わせた歴史的な一日として有名です。

ドストエフスキー伝記や参考書ではこのプーシキン講演がドストエフスキーの名声の絶頂として描かれることが多く、ツルゲーネフはその引き立て役、あるいは敵役として描かれがちです。

そのためドストエフスキー側からツルゲーネフを見るとどうしても偏ったものになってしまいます。

というわけで今回はツルゲーネフ側から見たプーシキン講演を見ていきたいと思います。