上田隆弘、サラエボで強盗に遭う。「まさか自分が」ということは起こりうる。突然の暴力の恐怖を知った日 ボスニア編⑨

当時のことを思い出すと、恥ずかしながら心にほんの少しの緩みがあったことを私は認めなければなりません。

ここまで無事にやって来れたという自信が、知らないうちに「自分は大丈夫だ」という過信に変わってしまっていたのでした。

そんな私が災難に遭うのは必然のことだったのかもしれません。

幸い無事に逃げることができましたが、私にとって非常に恐ろしい出来事になりました。