川島耕司『スリランカと民族』~シンハラ・ナショナリズムと民族対立の流れを詳しく知るのにおすすめ!

本作『スリランカと民族―シンハラ・ナショナリズムの形成とマイノリティ集団』は民族対立の形成過程を個々の民族や宗教ごとに詳しく見ていける点にその特徴があります。特に1930年代から40年代にかけての移民排斥運動に着目して本書は論じられていきます。

本書はスリランカ内戦に関する新たな視点を私たちに示してくれます。

この本を読んで「え!そうだったの!?」という事柄が何度も出てきて私自身も驚かされることになりました。

スリランカ内戦や政治の流れを知る上で本書は必読の一冊です。ぜひぜひおすすめしたい作品です。