荒井悦代『内戦終了後のスリランカ政治』~中国と関係を深めたラージャパクサ政権の仕組みとその後の流れを知るのにおすすめ

本書では1983年から2009年にかけて起きたスリランカでの内戦が終わってから2016年までの政治状況を知ることができます。

特に、本書の主要人物であるラージャパクサ大統領はほとんど独裁レベルで国を支配した政治家でその一族や側近は莫大な富と権力を手にすることになりましたが、この人物についての詳しい解説を聴けるのはとてもありがたいものがありました。まさにこの人物こそ2022年のスリランカの暴動で国外逃亡することになったあの人物です。ニュースでも2022年のスリランカの暴動はよく取り上げられていたことを私も記憶しています。