『新アジア仏教史05 中央アジア 文明・文化の交差点』~仏教の中国伝来に大きな役割を果たしたシルクロード圏の仏教とは

当時小学生だった私はアフガニスタンの大仏破壊のニュースを見て「なぜイスラム教の国にあんな巨大な大仏があったのだろう」と素朴にも疑問に思ったものですが、実はアフガニスタンをはじめとした中央アジア地域は仏教が非常に盛んな地域でもあったのでした。

そしてこの中央アジアの文化的影響が中国への仏教伝播にも大きな役割を果たしていたのでした。

「仏教はインドで梱包されて中国に送り届けられたわけではない」

私はこの言葉を読んで思わず「おぉ!」と膝を打たずにはいられませんでした。何たるパワーワード!

インドから中国へ仏教が伝来したというと、どうしてもこの「梱包的」なイメージを持ってしまいますが、よくよく考えてみればまさにその通り。当たり前のことのように思えますがよくよく考えるとものすごく深いです。