孔子『論語』~仏教にも大きな影響を与えた儒教の聖典。『論語』の語りのプライベート感に驚く。

今回初めて『論語』を読んでみて、「あぁ!あの名言はここでこういう流れで説かれていたのか」という刺激的な読書になりました。

私個人としてはこうした有名な言葉を読めたのはありがたかったのですが、それよりも『論語』全体の雰囲気が特に印象に残っています。

と言いますのも、『論語』がプライベート感満載のように感じられたのです。孔子と弟子との対話ということで人物名もたくさん出てきますし、ある特定の状況下における孔子の箴言が語られます。つまり、どんな時、どんな人間においても普遍的に通用する言葉というよりは、その状況に応じた孔子の言葉という雰囲気がありました。