『シリーズ大乗仏教 第二巻 大乗仏教の誕生』~大乗仏塔起源を批判したショペンの説の概略を知れるおすすめ参考書

今作『シリーズ大乗仏教 第二巻 大乗仏教の誕生』は前作『シリーズ大乗仏教 第一巻 大乗仏教とは何か』に引き続き、最新の仏教研究の成果が盛り込まれた論集となっています。

この本の中で私が特にありがたいなと感じたのは下田正弘氏による第二章「経典を創出する—大乗世界の出現」の章の存在です。

この章の中でこれまで当ブログでも紹介したグレゴリー・ショペンの説がわかりやすくまとめられています。現代における仏教学においてとてつもない影響をもたらしたショペンの説の概略を学べるのは非常にありがたいものがありました。