高橋保行『迫害下のロシア教会―無神論国家における正教の70年』~ソ連時代のキリスト教はどのような状態だったのか

ソ連時代のことは現代を生きる私たちにはなかなかイメージしにくいかもしれません。同時代を生きていた人にとっても情報が制限されていたため限られた範囲でしかその実態を知ることができませんでした。

そんな中ソ連政権下でタブー視されていた宗教については特に秘密にされていた事柄だと思います。

ソ連が崩壊した今だからこそ知ることができるソ連とロシア正教の関わり。

そのことを学べるこの本は非常に貴重な一冊です。

ドストエフスキーを知る上でもこの本は非常に大きな意味がある作品だと思います。