松田隆美『煉獄と地獄 ヨーロッパ中世文学と一般信徒の死生観』~ダンテ『神曲』の参考書としてもおすすめ!

この本ではなぜ煉獄が生まれてきたのかということを時代背景からとてもわかりやすく解説してくれます。

やはり思想というのは何もないところからぽんと生まれてくるものではありません。必要とされる時代背景があるからこそ生まれてくるのだということをこの本では感じることができます。

煉獄が生まれてきたのは12世紀頃とこの本では語られます。

そしてダンテが『神曲』を書いたのが14世紀初頭ということで200年ほどのスパンがあります。

この本を読めばダンテが何を参考にして作品を作り上げていったのかがわかるおすすめの参考書です