ダーウィン『種の起源』概要と感想~世界の思想・世界観を一変させた「進化論」。マルクスとの関係も

この作品は科学的な本なので当然と言えば当然なのですが、物語的な、読者を惹き込むような語りはほとんどありません。とにかく淡々と言葉が並べられていくのみです。

ですがこうした淡々とした難解な文章の中に時折現れる「自然淘汰」「闘争」「進化」「自然選択」という強力な言葉たち。

これらの言葉たちがこの膨大で難解な書物の「要約」として独り歩きしていくことになります。

私にとって、この本が世界を席巻した理由に思いを馳せながら読んでいくのは非常に興味深い体験となりました。