(44)1850年代以降、亡命先のイギリスで経済不況を待ち望むマルクス・エンゲルス

マルクス・エンゲルスの史的唯物論によれば、ブルジョワによる資本主義は経済不況を引き金にプロレタリアート革命によって倒されると論じられていました。

ですので革命には経済不況が不可欠です。これがないと何も始まりません。

ただ、これは逆に言えば、経済不況という状況さえあれば革命は自ずとやってくるはずなので、二人はこうした状況を今か今かと待ち望んでいたのでした。

しかし待望の経済不況がやってきたものの、その結果は二人の予想とは全く異なるものでした