長束恭行『東欧サッカークロニクル』~ユーゴ紛争の火種ともなった「5.13」事件も知れるおすすめ作品

この本はサッカーを通して東欧の国々の歴史や文化を見ていく作品です。

特に一番最初に紹介されるクロアチアではユーゴスラビア紛争のきっかけとなったとも言われる1990年の「5.13」暴動事件について詳しく語られます。

著者は東欧を揺るがしたこの事件について詳しく検証していき、さらにはこの地で荒れ狂っていた民族対立の構図を取材していきます。サッカーを通して見えてくる民族対立の背景は非常に興味深いものがありました。