ジョナサン・スパーバー『マルクス ある十九世紀人の生涯』~人間マルクスを描いた中立的でバランスのよいおすすめ伝記!

この本はマルクスを歴史的人物として学ぶ際に非常に役に立つ伝記となってます。

マルクス関連の本はどうしてもそれぞれの主義主張が入り込んでしまう度合いが大きくなってしまいますが、この本に関しては、著者は歴史学者としてなるべくそうしたステレオタイプに基づいた研究から距離を置こうとしています。

マルクスがどのような過程を経て『資本論』へと進んで行ったかがわかりとても興味深かったです。

マルクスの生涯を学ぶならこの伝記が一番読みやすかったなというのが私の印象です。