O.A.ウェスタッド『冷戦 ワールドヒストリー』~冷戦時代の世界を網羅したおすすめ通史

この本を読んでいて驚いたのは冷戦が本格的に始まる第二次世界大戦後からソ連の崩壊に至るまで、それこそ世界のどこかで絶え間なく争いが起きているということでした。しかもその争いというのもいつ全面戦争になってもおかしくないほど危険なものだったということです。

冷戦といえばキューバ危機を思い浮かべていた私にとって、この事件の他にも全面戦争の危機が何度も何度もあったというのは本当に驚きでした。

第二次世界大戦の後は戦争が終わり、世界は平和だったと日本では考えがちですがまったくそんなことはなく、たまたま日本が戦場になっていないというだけの話で、世界中危険な空気があったということを思い知らされました。