J・R=ローゼンハーゲン『アメリカのニーチェ ある偶像をめぐる物語』~アメリカにおけるニーチェ受容の歴史
この本ではニーチェがアメリカにおいていかに受容されてきたかを見ていきます。前回の記事でもお話ししましたがニーチェは読む人によってその姿が変わってきます。つまりニーチェ解釈にはその人その人の個性が出てきます。ニーチェがどのように受容されたかを知ることで当時の人たちの思想を知ることにもつながっていきます。
「ニーチェとは~~である」と言うことは自分の思想表明に他ならないことを感じます。それほどニーチェは謎多き存在なのだなと実感しました。
ニーチェは読む者によって姿を変えるということを感じるのにこの本は非常にいい例を提供してくれます。非常に興味深い1冊でした。
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