ファンテーヌの連行、釈放事件はユゴーの実体験だった~ユゴー『私の見聞録』より

ファンテーヌが無礼な男から服に雪を入れられ、それに反撃したが故に連行され牢獄行きを宣告されたシーンはレミゼを観た人には強烈なインパクトがあったと思います。そして作中でそんなファンテーヌを救ったのがジャン・バルジャンでした。

実はこの「捕らえられた娼婦と彼女を解放する紳士」という構図はユゴー自身が実際に体験した出来事がモデルになっているのです。

ユゴーはこれとまさに同じ場面をレミゼ執筆に先立つ1841年に体験していたのです。

今回はそんなファンテーヌのもとになった出来事をこの本から見ていきたいと思います。