マリア・ロサ・メノカル『寛容の文化』あらすじと感想~ムスリム、ユダヤ人、キリスト教徒が共存した中世スペインについて知るのにおすすめ
セルバンテスによって『ドン・キホーテ』が発表されたのは1605年のこと。
1492年にグラナダが陥落し、カトリック勢力がスペイン全土を統一してからおよそ100年少し。この間に異端審問は全盛を極め、ユダヤ人やイスラム教徒は迫害を受けました。
この迫害に対しセルバンデスは作中で驚くほど巧みにそれを風刺し、皮肉っています。これは普通に読んでいたらまず気付かないレベルです。当時の歴史を知り、さらに解説を受けなければまず通り過ぎてしまうでしょう。
私自身、この本を読んで改めて『ドン・キホーテ』がいかにすごいかを再発見しました。
この本の最大の見どころは本の終盤に書かれたこの『ドン・キホーテ』とスペインの歴史とのつながりと言っても過言ではないくらい私には驚きの事実でした。
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