A・ビーヴァー『ベルリン陥落 1945』~ソ連の逆襲と敗北するナチスドイツの姿を克明に描いた名著

著者のアントニー・ビーヴァーは前回の記事で紹介した『スターリングラード運命の攻囲戦1942‐1943』の著者でもあります。今作でも彼の筆は絶品で、ぐいぐい読まされます。ソ連の逆襲とナチスが決定的に崩壊していく過程がこの本では語られていきます。

ナチス、ソ連両軍ともに地獄のような極限状態の中、どのような行為が行われていたのか。この本で目にする内容はあまりに悲惨です。読めば衝撃を受けると思います。私もあまりの恐ろしさにショックを受けてしまいました。戦争の残酷さをこの本では痛烈に感ずることになります。ぜひおすすめしたい作品です。