(11)「我々には全てが許されている」~目的のためにあらゆる手段が正当化されたソ連の暴力の世界

今回の箇所ではレーニンの革命観が端的に示されます。

被搾取者である我々はブルジョアジーに対して何をしても許される。

「なぜなら、われわれは世界で初めて、だれかを隷属化ないし抑圧するためではなく、万人を軛

から解放するために剣を取るからである……。血?血を流そうではないか、もしそれのみが海賊的旧世界の灰・白・黒の旗を深紅に変えることができるなら。」

そう言ったレーニンでしたが、彼が権力を握ったことで結局党幹部は腐敗し、平等を謳いながら餓死者が多数出るほど人々は飢え、格差と抑圧が強まったのも事実でした。そしてスターリン時代には抑圧のシステムがさらに強化されることになります。