(4)革命家のバイブル、チェルヌィシェフスキーの『何をなすべきか』に憧れるレーニンとマルクスとの出会い

レーニンは兄の処刑によって革命家の道に進むことになりました。しかし最初からマルクス主義者として出発したのではありませんでした。彼はまずチェルヌイシェフスキーに傾倒します。

レーニンの母は彼が兄と同じ道を辿ることを恐れました。そのため農地経営を彼にさせようとしますが全く興味を示しません。彼は田舎生活を読書三昧で過ごし、自らの思想を練っていたのです。

そしてその後さらに心配した母は今度は弁護士になることを勧めます。そして驚くべきことに通常4年かかるカリキュラムを1年で終え、全ての科目でトップを取るという異次元の頭脳を見せつけました。やはりレーニンは驚くべき人物です。

こうして弁護士としての資格を取得しつつも、彼は革命家としての道を進んで行くことになります