チェーホフ『箱にはいった男』あらすじと感想~精神の自由を放棄した奴隷人間の末路。チェーホフの問題提起
「箱に入った男」ことベーリコフはその小心さ故自分で何かを決めることができず、お上、つまり権力者のお墨付きがなければ生きていけない人間です。
お上による禁止というのは従う側にとっては何も考える必要がありません。ただそれを破った人間が悪。単純明快です。
しかしこれが許可とか認可になると、どこまでがよくて何をしたらだめかはある程度自分で考えなければなりません。彼は自分で考えることをとにかく恐れるのです。
この作品を読んでいると今の日本とほとんど変わらない状況が浮かび上がってきます。
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