ツルゲーネフとドストエフスキー『悪霊』の関係~芸術家ツルゲーネフの粋な行動とは

ドストエフスキーは自身の作品『悪霊』でツルゲーネフを風刺したカルマジーノフという人物を描き、こっぴどくやっつけることになりました。

このように風刺されるというのはツルゲーネフにとってもかなりの痛手となったと思われます。

ですが彼は個人的な関係を超えて芸術を愛します。

ドストエフスキーとは仲違いしてしまいましたが、彼の作品についてはその価値を十分に評価しているのです。そして公正にもフランスの作家に彼を紹介するということまでしているのです。これは芸術を愛するが故に行われた尊敬すべき行動だと私は思います。