バルザック『ウージェニー・グランデ』あらすじと感想~守銭奴の父と素朴な愛を貫く高潔な娘の物語

この作品はドストエフスキーと非常に関係の深い作品で、1843年、彼が22歳の頃、この作品をロシア語に翻訳して出版しようとしていた作品でした。

ドストエフスキーは若い頃からバルザックに傾倒していて、強い影響を受けています。

その彼がロシア語に翻訳する作品として目を付けたのがこの『ウージェニー・グランデ』だったのです。

この作品は強烈な守銭奴のフェリックス爺さんとその娘のウージェニーを中心にした物語で、金銭に象徴される物欲と精神的な高潔との戦いが描かれています。