ドイツ文学

ファウストロシアの文豪ツルゲーネフ

ツルゲーネフ『ファウスト』あらすじと感想~ゲーテの『ファウスト』に影響を受けた恋愛物語

ツルゲーネフの後半生の作品は憂鬱な気分にさせるものが多いです。そのきっかけとなった時期がまさにこの頃であると言われています。

ここから「あきらめなければ」という諦念がツルゲーネフを強く覆っていくことになります。

この辺りも激情家ドストエフスキーとの大きな違いを感じさせられます。

ツルゲーネフは時代を俯瞰し、達観した賢者のごとく静かな憂鬱に身を任せます。

こうした違いが文学の上にも明らかに出てくるのだなと思いながら私はこの作品を読んだのでありました。

群盗イギリス・ドイツ文学と歴史・文化

シラー『群盗』あらすじと感想~『カラマーゾフの兄弟』に強烈な影響を与えたシラーの代表作!

この作品はなんと、シラーが22歳の年に書かれた作品で、一躍文壇の寵児に躍り出た出世作になります。

そしてこの作品はドストエフスキーが10歳の時、演劇でこの『群盗』を観て生涯忘れえぬ衝撃を受けたとされている作品です。

これは名作です。『カラマーゾフの兄弟』に関心のある人はもちろんですが、そうではない人もシラーのこの作品を読む価値は間違いなくあります。面白い作品です。おすすめです。