ナポレオンのエジプト遠征と皇帝即位~ドストエフスキー『罪と罰』とナポレオンの関係を考察
今回の記事でも前回に引き続きナポレオンについてお話ししていきます。
ナポレオンはパリでの反乱を圧倒的な力で鎮圧、ここから獅子奮迅の働きで対外戦争にも連戦連勝していきます。
ここからのナポレオンの動きを知るためにはフランスと諸外国の状況を知る必要があります。
この記事ではそんなヨーロッパ情勢を見ていきます。
今回の記事でも前回に引き続きナポレオンについてお話ししていきます。
ナポレオンはパリでの反乱を圧倒的な力で鎮圧、ここから獅子奮迅の働きで対外戦争にも連戦連勝していきます。
ここからのナポレオンの動きを知るためにはフランスと諸外国の状況を知る必要があります。
この記事ではそんなヨーロッパ情勢を見ていきます。
ナポレオンといえばその知名度は抜群ではあるものの、実際にいつ頃活躍し何をした人物かと問われれば意外とこれに答えるのは難しいのではないでしょうか。
正直に申しますと、今回フランスのことを学ぶまで私もよくわかっていませんでした。知れば知るほどなるほどなるほどと面白い発見でいっぱいでした。
フランス革命は、知れば知るほど面白いです。とんでもなく背景が入り乱れています。
そしてその一つ一つを紐解くことで歴史の流れがまた違った姿を見せてきます。
前回ご紹介しました神野正史『世界史劇場 フランス革命の激流』は革命そのもの流れを知るには最適な一冊でしたが、今回のルフェーブルの著作はそもそもこの革命が起こる背景は何だったのかをさらに詳しく知ることができます。
この2冊の相乗効果は素晴らしいものがあると私は思います。
フランスに興味のある方にぜひおすすめしたいです。
フランス革命とは一体どんな出来事だったのか。
教科書的な解説では「1789年に勃発した、パリ市民による絶対王政を打倒した革命」ということになりますでしょうが、実際これでは何のことだかあまりわかりません。
今回は前回に引き続きベレ出版の神野正史『世界史劇場 フランス革命の激流』を参考にフランス革命とはどんな出来事だったかをお話ししていきたいと思います。
この本は読んでいて本当にわかりやすいです。なぜその出来事が起こったのか、そしてそこからどう展開していくのかという歴史の流れを知ることができます。
この本はフランス革命の入門書として最適です。
歴史の勉強といえば、年号と人物などの暗記がメインだった学生時代。
これでは歴史の本当の面白さやその意義は見えてきませんよね。この本はその歴史というものに対する先入観も破壊してくれます。
カラムジンのこの本ではロシア人から見た憧れの都パリの圧倒的な魅力と負の側面、そして彼の見たパリの人々についての印象が率直に語られています。
華やかで美しい都パリのもうひとつの姿、それが悪臭と汚物まみれのパリでした。
パリは当時最も繁栄していたものの、同時にその繁栄による負の側面も尋常ではなかったのです。
これは意外と知られていない事実であります。
ロシア人たるカラムジンから見たパリの街並みは非常に興味深いものがありました
この本の著者シュテファン・ツヴァイクは1881年にウィーンに生まれ、『マリー・アントワネット』や『バルザック』など世界的ベストセラーを著し、世界的な伝記作家として有名です。
「なぜドストエフスキーは難しくて、どこにドストエフスキー文学の特徴があるのか。」
ツヴァイクはバルザック、ディケンズとの比較を通してそのことを浮き彫りにしていきます。
比べてみると実にわかりやすいですね。さすが世界屈指の伝記作家です。まさに目から鱗でした。
著者の森有正は1911年生まれの日本を代表するフランス文学者です。
森有正は自身から生まれてくるドストエフスキーへの思いをこの書で述べています。
それは単に知識や学問のためというのではなく、人生を生きる上で森有正自身の現実の問題として立ち現れてくるドストエフスキーとの対峙です。
作品のあらすじや解説を知りたいという方のドストエフスキー入門書としては厳しい本ではありますが、より深くドストエフスキーについて考えてみたいという方にはうってつけの名著であります。