ドストエフスキー

ナポレオンフランス文学と歴史・文化

ナポレオン三世とフランス第二帝政の特徴6つをざっくりと解説!現代社会を形作ったユニークな改革とは

ナポレオン三世はあのナポレオン・ボナパルトの血を引き、フランス二月革命後の政治混乱に乗じて1851年にクーデターを実行、そして1852年からフランス皇帝となった人物です。

この記事では鹿島茂氏の『怪帝ナポレオンⅢ世―第二帝政全史』を参考に、後期ドストエフスキー時代に大きな影響を与えたフランス第二帝政についてざっくりとお話ししていきます。

フランス文学と歴史・文化

ナポレオン三世のフランス第二帝政とドストエフスキーの意外なつながりとは

ナポレオン三世のフランス第二帝政期はドストエフスキーが初めて自分の目で見たフランスであり、この時代のフランスが後の世界のライフスタイルを決定づけていくという意味でも非常に重要な時代です。

この時代を知ることによって、ドストエフスキーが五大長編で何を言いたかったのかということがより明確になっていくのではないでしょうか。

フランスフランス文学と歴史・文化

19世紀前半のフランス文化と人々の生活を知るためのおすすめ参考書9冊一覧

この記事では19世紀前半、特に1830年頃からのフランス文化と人々の生活を知るのに便利な書籍をご紹介していきます。

フランス文化といえば豪華な社交界やフランス料理、ファッションなどを思い浮かべるかと思いますが、それらが花開くのは実はフランス革命以後のこの時代からでした。

ロシアの上流社会はフランス文化に強い影響を受けています。この当時のフランス文化を知ることはロシア人のメンタリティーを学ぶことにもとても役に立つのではないでしょうか。

ゴリオ爺さんフランス文学と歴史・文化

バルザック『ゴリオ爺さん』あらすじと感想―フランス青年の成り上がり物語~ドストエフスキー『罪と罰』とのつながりとは

『ゴリオ爺さん』は1830年に出版されたバルザックの代表作で、世界十大小説のひとつに入るほどの名作とされています。

この小説を読んで、私は驚きました。

というのも、主人公の青年ラスティニャックの置かれた状況が『罪と罰』の主人公ラスコーリニコフとそっくりだったのです。

『ゴリオ爺さん』を読むことで、ドストエフスキーがなぜラスティニャックと似ながらもその進む道が全く異なるラスコーリニコフを生み出したのかということも考えることが出来ました。

トクヴィルフランス文学と歴史・文化

トクヴィル『フランス二月革命の日々』~ドストエフスキーのシベリア流刑とフランス二月革命の関係

ここまでの記事でフランスの歴史をざっくりと眺めてきましたが前回の記事の終盤に出てきました二月革命、これがドストエフスキーのシベリア流刑と関係があるとしたら皆さんはどう感じますでしょうか?

実はドストエフスキーの流刑も、フランスの政治情勢と深い関係があったからこそ起きてしまった出来事だったのです。

この記事ではそのフランス二月革命とドストエフスキーの流刑の関係についてお話ししていきます。

フランスフランス文学と歴史・文化

ナポレオン以後のフランスの流れをざっくりと~フランス七月革命と二月革命

この記事ではナポレオン以後のフランス、具体的にはナポレオン失脚後の1815年から二月革命という出来事が起こった1848年までの流れをざっくりとまとめていきます。

なぜドストエフスキーを知る上でこの時代のフランスの歴史を学ぶ必要があるのかと言いますと、この時代はまさしく彼の青年期と同時代であるからです。

彼の青年期はフランス文学と共にあったと言ってもよいほど、フランス文学に浸った生活をしていました。この時期のフランスを学ぶことはドストエフスキーを知ることにも繋がります。

罪と罰フランス文学と歴史・文化

やはり『罪と罰』は面白い…!ナポレオンという切り口からその魅力を考える

私がドストエフスキーにおいて「面白い」という言葉を使う時は、アハハと笑うような「面白い」でもなく、あ~楽しかったいう「面白い」とも、スカッとするエンタメを見るような「面白い」とも違います。

時間を忘れてのめり込んでしまうような、それでいてなおかつ、読んだ後もずっと心にこびりつくような、そういう読後感があるような面白さを言います。

『罪と罰』にはそのような面白さをもたらしてくれる思想的な奥行きがこれでもかと描かれています。

そのひとつがラスコーリニコフの言うナポレオン思想です。

コレンクールフランス文学と歴史・文化

コレンクール『ナポレオン ロシア大遠征軍潰走の記』~ナポレオンのロシア遠征を詳しく知るならこの1冊 

著者のコレンクールはナポレオンのロシア遠征を最も近くで見ていた人物です。

この本ではロシア遠征においてナポレオンが何を考え、どう行動したかを知る上ではこの上ない記録です。

特に、書名にもありますようにナポレオン軍のモスクワからの無残な敗走の姿をこれでもかと描写しています。

この本はナポレオンのロシア遠征の流れを学ぶのに最適の書です。

ナポレオンフランス文学と歴史・文化

ナポレオンのモスクワ遠征と冬将軍、栄光からの転落~ドストエフスキー『罪と罰』とナポレオンの関係を考察

今回はいよいよ大詰めです。いよいよナポレオンとドストエフスキーの祖国ロシアとの対決です。

ドストエフスキーの『罪と罰』の主人公ラスコーリニコフとナポレオンの関係をテーマに、ここまで長々とナポレオンの歴史をたどってきました。

改めてラスコーリニコフの言葉を読んでみると、ナポレオンの激動の流れを絶妙に言い表しているなと感心してしまいます。

ナポレオンフランス文学と歴史・文化

ナポレオンのエジプト遠征と皇帝即位~ドストエフスキー『罪と罰』とナポレオンの関係を考察

今回の記事でも前回に引き続きナポレオンについてお話ししていきます。

ナポレオンはパリでの反乱を圧倒的な力で鎮圧、ここから獅子奮迅の働きで対外戦争にも連戦連勝していきます。

ここからのナポレオンの動きを知るためにはフランスと諸外国の状況を知る必要があります。

この記事ではそんなヨーロッパ情勢を見ていきます。