フーデリ『ドストエフスキイの遺産』~ソ連時代に迫害されたキリスト者による魂のドストエフスキー論
フーデリの『ドストエフスキイの遺産』は、私の目を開かせてくれた書物でありました。
内容も読みやすく、伝記のようにドストエフスキーの生涯に沿って作品を論じています。作品理解を深めるという意味でも非常に懇切丁寧でわかりやすいです。
ロシア正教の宗教者としてのドストエフスキー像を知るにはこの上ない一冊です。
ぜひおすすめしたい一冊です。
フーデリの『ドストエフスキイの遺産』は、私の目を開かせてくれた書物でありました。
内容も読みやすく、伝記のようにドストエフスキーの生涯に沿って作品を論じています。作品理解を深めるという意味でも非常に懇切丁寧でわかりやすいです。
ロシア正教の宗教者としてのドストエフスキー像を知るにはこの上ない一冊です。
ぜひおすすめしたい一冊です。
『評伝ドストエフスキー』は1947年にロシア語で出版され、瞬く間に多くの国で翻訳され「あらゆる言語で書かれたドストエフスキー文献のうちもっともすぐれた研究書」と呼ばれるようになりました。
ロシア正教の教義と実践に詳しいモチューリスキーによる詳細な作品解説がこの評伝の最大の特徴です。
この評伝はドストエフスキーを研究する際にものすごくおすすめです。
ピエール・パスカルはこの伝記でドストエフスキーがいかにキリスト教から影響を受けていたのかということを検証していきます。
ドストエフスキーを理解するにはキリスト教の理解は避けて通れません。しかし、伝記においてそのことにフォーカスしている作品は意外と多くはありません。
伝記の本文もおよそ150Pほどと、分量もお手軽です。ドストエフスキーと宗教について関心のある方におすすめな伝記です。
『カラマーゾフの兄弟』を読んで、「宗教とは何か」「オウムと私は何が違うのか」と悩んでいた私の上にドストエフスキーの稲妻が落ちます。
私は知ってしまいました。もう後戻りすることはできません。
これまで漠然と「宗教とは何か」「オウムと私は何が違うのか」と悩んでいた私に明確に道が作られた瞬間でした。
私はこの問題を乗り越えていけるのだろうか。
宗教は本当に大審問官が言うようなものなのだろうか。
これが私の宗教に対する学びの第二の原点となったのでした。
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ここまで読んで下さった皆さんの中には次のような疑問を抱いた方がおられるのではないでしょうか。
「お坊さんのブログなのに全然仏教が出てこないではないか。「僧侶上田隆弘の目線で」と言っていた割には仏教の話じゃなくてキリスト教や他の宗教や文化の話ばかりではないか。」と。
そう。まさしくその通りです。
私はこの旅において仏教のお話はほとんどしてきませんでした。
私は意識的にそれを避けていたのです。
それは一体なぜなのか。
世界一周記のあとがきということでこの記事はそのことについてお話ししていきます。
人間から神へ。そして国家における神の存在。
宗教について学ぶ上で避けては通れない巨大なテーマがここにあります。
だからこそ私はぜひ一度実際に自分の目で見てみたいという強い思いを抱き、ここまでやって来ました。
アメリカは私にとって非常に興味深い国です。 その中でも最も不思議だったこのモニュメント群。
それを実際に自分の目で見れたことはとてもありがたい経験でした。
ニューヨークから次の目的地ワシントンへ。
アメリカはイギリスと同じであることを拒否しました。それは政治面だけではなく文化の面でも同じでした。
だからこそアメリカはアメリカ独自の歴史、文化を打ち立てることに力を尽くしました。その最大の労作がワシントンの建国神話とそのモニュメント群です。この記事ではそんなモニュメントを通して建国神話について考えていきます。
今回の記事では「もしこの資本主義の殿堂たるウォールストリートの成り立ちに宗教が関わっていたとしたら?」というテーマでお話ししていきます。
この記事で参考にするのは宗教と経済のつながりに関する論考として最も有名な著作である、1905年に発表されたマックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』という本です。