作曲家メンデルスゾーンは絵もプロ級だった!『メンデルスゾーン(夢人館7)』私もお気に入りのおすすめ画集!

メンデルスゾーンはモーツァルトに並ぶ神童と呼ばれ幼い頃から抜群の才能を示していましたが、彼にはなんと絵の才能までありました。

この画集にはずっと見ていたくなるような癒される絵がたくさん収録されてます。音楽家としてのメンデルスゾーンだけでなく、画家としての顔も見れるこの画集には大満足でした。

ウェルギリウス『牧歌』あらすじと感想~過去の理想郷アルカディアとは

イタリアの詩人ウェルギリウスが『牧歌』で語ったアルカディアは後の理想風景画家クロード・ロラン、ニコラ・プッサンが題材にし、ヨーロッパ中に強い影響を与えました。

この記事ではあのダンテやゲーテも大いに称賛していた詩人ウェルギリウスの代表作『牧歌』からアルカディアとは何かということを見ていきます。

小針由紀隆『クロード・ロラン 十七世紀ローマと理想風景画』~ドストエフスキーも愛したアルカディア(理想郷)絵画の大家

この本は17世紀以降のヨーロッパの絵画界に巨大な影響を与えた巨匠クロード・ロランの作品の魅力に迫る作品です

クロード・ロランは17世紀にイタリアで活躍した画家で、後のヨーロッパ美術界に決定的な影響を与えた存在です

クロード・ロランはドストエフスキーも好んでいた画家なので私個人としても彼のことを学べたのは非常に興味深かったです

近藤昭『絵画の父プッサン』~フランスアカデミーの規範となった理想風景画の大家の伝記

1600年代のイタリア絵画のことを知れる本すらそもそも貴重な中で、プッサンの生涯と時代背景も学ぶことができるこの本は非常に興味深かったです。

この本を読んでいて気づくのは著者のプッサンへの愛です。この本はそんな著者の並々ならぬプッサン愛も感じられる作品となっています。ぜひおすすめしたい一冊です。

中島俊郎『英国流 旅の作法 グランド・ツアーから庭園文化まで』~貴族の必須教養としての世界旅行を解説するおすすめ作品!

この本を読んで、メンデルスゾーンがグランド・ツアーに出掛けた理由が鮮明に見えてきたような気がしました。自身の教養を高め、実践によって「正確にして繊細」な感性を養い、同時に世界各地で人脈も広げていく。当時の有力な子弟の黄金パターンとしてメンデルスゾーンが旅に出たことがわかります。

西欧の旅文化・美学を知れる非常に面白い本です!おすすめ!

星野宏美『メンデルスゾーンのスコットランド交響曲』~代表作スコットランド交響曲の成り立ちを詳しく解説するおすすめの1冊!

この本では名曲「スコットランド交響曲」がいかにして生まれてきたかを知ることができます

メンデルスゾーンにとって20歳のイギリス・スコットランド旅行がどんな意味を持っていたのか。

そしてその旅とはいかなるものだったのか。

この本を読めば実際にメンデルスゾーンが辿ったイギリス・スコットランドの風景を見てみたくなります。

『グリム童話』と19世紀ドイツナショナリズム~メンデルスゾーン家のサロンにも来ていたグリム兄弟

『赤ずきん』や『ヘンゼルとグレーテル』、ディズニー作品にもなった『白雪姫』などなど、グリム童話は私たちにも馴染み深い作品です

そんなグリム兄弟がメンデルスゾーン家のサロンに出入りしていたという驚きから彼らの童話を読んだわけですが、これはいい経験になりました

ぜひぜひ、大人になった今だからこそ手に取ってみてはいかがでしょうか

アンデルセン『雪の女王』あらすじと感想~「ありのまま」におけるディズニー映画との違いを考える

アンデルセンの原作とディズニー映画の違い、特に「ありのまま」ということについてこの記事では考えていきます。

ある意味、『アナと雪の女王』は私達の置かれている時代背景、時代精神を表している鏡です。つまり、私達の心の要求、不安、悩みがそこに投影されていると言えます。

皆さんにとって意外に思われる内容をこの記事ではお話ししていくことになります。

『アンデルセン傑作集 マッチ売りの少女/人魚姫』~大人だからこそ読みたいアンデルセン童話!

子供の時以来のアンデルセン童話は想像していたよりもはるかに奥深い作品でした。

そこには大人だからこそわかる物語の繊細さがあります。大人になって色んな経験をし、人生について様々な思いがあるからこそ見えてくるアンデルセン童話の味わい。

この切なさ、繊細な感受性をぜひ味わってみて下さい。本当に面白いです。おすすめです!

中野京子『芸術家たちの秘めた恋―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代』~歌姫ジェニーリンドと2人の意外な関係

19世紀を代表する作曲家メンデルスゾーン、デンマークの童話作家アンデルセン、スウェーデンの歌姫ジェニー・リンド。これら3人の大芸術家たちが織り成す物語。そして中野京子さんの筆が冴える冴える!とにかく面白い作品です!面白過ぎてあっという間に読んでしまいました。音楽ファンならずとも楽しめること請け合いです!