『地球の歩き方ローマ2018~19』~驚きの網羅ぶり!あまりの満足感に紹介せずにはいられない!

私はこの『ローマ』版を買う前にすでに『イタリア』版を買っていました。

ですがローマを学べば学ぶほど行きたい場所が増えてきました。しかもベルニーニや文学ゆかりの地となるとかなりマニアックな場所も出てきます。そうなると『イタリア』版では対応しきれません。

そこで改めて『ローマ』版を買って見てみるとそれらマニアックな場所もばっちり収録されているではありませんか!

地図もしっかり細かい所まで掲載されていますし、解説も充実しています。これは素晴らしい!

私はこれまで当ブログで様々な本を紹介してきましたが、まさか『地球の歩き方』を紹介する日が来ようとは!(笑)

石鍋真澄『サンピエトロが立つかぎり 私のローマ案内』~美術、歴史、宗教、全てを網羅した最強のローマガイドブック!

この本は最高です!

ローマの魅力を堪能するのにこれほど優れた作品は存在しないのではないでしょうか!それほど素晴らしい作品です。

「本書によってローマの魅力を会得した読者は、熱い旅心を呼び覚まされるにちがいない。」

まさにこれです!この本を読むとものすごくローマに行きたくなります!

この本は終始わくわくする名解説を楽しむことができます。

その深さ、広さには驚くしかありません。漠然と見えていたローマの景色が変わること請け合いです。

最強のローマガイドブック、ここに極まりたり!!

ぜひぜひおすすめしたい逸品です!

石鍋真澄『サン・ピエトロ大聖堂』~美の殿堂の歴史とその魅力をもっと知るためにおすすめの参考書

サン・ピエトロ大聖堂はその歴史を知らずとも圧倒される驚異の建築です。

ですがその歴史や観るべきポイントを知ることでその魅力をもっと味わうことができます。

私も2019年に訪れた時はただただそのスケールと美しさに圧倒され、じっくり味わうどころではありませんでした。予習する時間もなかなか取れず、帰国してから「もっと予習してから行きたかったな」と悔いが残ったものでした。

ですので次に行くときはしっかり勉強してから向かおうと心に決めたのでした。

そんな私にとって最高の参考書となったのがこの作品でした。

ものすごく面白い作品です。ぜひおすすめしたい一冊です。

トマス・ア・ケンピス『キリストにならいて』~修道士の精神生活に巨大な影響!驚きの力強さ!ベルニーニも愛読した作品

世界中で聖書についで最もよく読まれた書物とされるのが本書です。

「おこないなさい、今おこなうのだ」

「その機会をもってるうちに、滅びない富を積み上げなさい。」

なんと力強い言葉でしょうか・・・!私はこの言葉を読んで鳥肌が立ちました。

この作品の持つ力強さには衝撃しかありません。この本がこれだけ世界に影響を与えたのもわかる気がします。ここまで力強さを感じる本はなかなかありません。

ベルニーニとのつながりから読んだこの作品でしたが素晴らしい読書になりました。僧侶としても非常に刺激を受けた作品でした。

イグナチオ・デ・ロヨラ『霊操』~イエズス会創始者による瞑想指南書。禅との共通点やベルニーニとのつながりも

イエズス会の創始者イグナティウス・デ・ロヨラの瞑想法がベルニーニの独創的な作品に大きな影響を与えていた。

これは宗教を学んでいる私にとって非常に興味深いものでした。

そしてこの作品の訳者解説では驚きの事実が語られていました。なんと、ロヨラの語る瞑想法と禅仏教との類似性が指摘されていたのです。

実際にこの『霊操』を読んでいくと、なるほど、たしかに瞑想の方法やそのプロセスには相通ずるものを感じました。

そして私がこの本を読むきっかけとなったベルニーニとのつながりもまさしく感じられました。

これは興味深いです!

佐藤彰一『宣教のヨーロッパ』~イエズス会創立の流れやザビエルについて知るのにおすすめ!ベルニーニとのつながりも

イエズス会の創始者イグナティウス・デ・ロヨラの瞑想法がベルニーニの独創的な作品に大きな影響を与えていた。

これは宗教を学んでいる私にとっても非常に興味深いものでした。

で、あるならばそのイグナティウス・デ・ロヨラやイエズス会そのものについてもっと知ってみたい。

そんな思いを持ったからこそ私はこの佐藤彰一著『宣教のヨーロッパ』を手に取ったのでした。

イエズス会やイグナティウス・デ・ロヨラ、ザビエルに興味のある方にぜひおすすめしたい作品です。

石鍋真澄『ベルニーニ バロック美術の巨星』~ローマの天才ベルニーニのおすすめ伝記!これを読めばローマがもっと好きになる!

芸術とはそもそも何なのか。なぜ私たちはローマに惹き付けられるのか。

その鍵がベルニーニにある。

ベルニーニを知れば新たに見えてくるものがあるということを強烈に感じた1冊でした。

またローマに行く時には前回とは違ったローマが見えてくるのは間違いないと思います。

ローマにこれから行かれる方、そしてローマに興味のある方にぜひぜひおすすめしたい名著です!ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

高階秀爾『日本人にとって美しさとは何か』~西洋と日本の美術を比べることで見えてくる日本の美の特徴とは

「人は自分の顔を直接見ることはできない。鏡に映してはじめて、その特徴を捉えることができる。鏡のなかの姿は、自分であると同時に、外からの、他者の視点からの姿である。美術(建築、絵画、工芸)や文学(物語、詩歌、演劇)などの芸術表現も、異文化(例えば西欧文化)の視点を受け入れ、それと対比することによって、いっそうよくその特質を明らかにすることができるであろう」

著者のこの言葉に尽きます!日本にいるとなかなか意識しにくい「日本文化」。

その特徴や独自性はどこにあるのかがこの本では非常にわかりやすく説かれます。

とにかく刺激的で魅力的な作品でした。ぜひぜひおすすめしたい名著です!

高階秀爾『バロックの光と闇』~ベルニーニの魅力やバロック芸術とは何なのかを時代背景と共に知れるおすすめ解説書

この本ではダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエロなどのルネッサンス全盛期の芸術とバロックは何が違うのか、どのようにしてバロックの技術が生まれてきたのかということがわかりやすく説かれます。

特に、この作品におけるベルニーニの解説はまさに珠玉です。これを読めばベルニーニ巡礼をしたくなること間違いなしです。

バロック芸術そのものだけではなく、その時代背景まで知れるこの作品はぜひぜひおすすめしたい逸品です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

ジャック・ル・ゴフ『中世西欧文明』~中世ヨーロッパは本当に暗黒時代だったのか。ルネサンスへ至る過程を知るのにおすすめ

この作品は単なる歴史書ではありません。歴史の流れだけでなく、その背後にある人々の生活や文化を深く掘り下げていきます。

中世ヨーロッパの人々の生活や信仰を知ることができる本書は非常に貴重です。

特に煉獄や天使の観念や、人間と森の関係性などの話は刺激的でした。「おぉ~なるほど!」と膝を打ちたくなる解説がどんどん出てきます。

古代ローマやルネサンスと比べて明らかにマイナーな中世ヨーロッパ。ですがこの狭間の時代があるからこそ後のヨーロッパができてくると考えればやはりこの時代も見逃せません。

ヨーロッパ史を大きな視点で観ていくためにもこの作品は大きな助けになること間違いなしです。