梅原季哉『戦火のサラエボ100年史「民族浄化」もう一つの真実』~ボスニア紛争の流れを知るのにおすすめ!

この本は1992年から始まったボスニア紛争の流れを知るのにおすすめな作品です。 ボスニア紛争はあまりに複雑な背景の下起こった悲劇でした。 その複雑な背景を知るにはボスニアの歴史、ユーゴスラビアの歴史を知ることが不可欠です。 この本はそんなボスニア史を含めて、大きな視点で紛争の背景を見ていくのが特徴です。

ボスニア紛争を学ぶためのおすすめ参考書15作品をご紹介

この記事ではボスニア紛争、スレブレニツァの虐殺を学ぶためのおすすめ参考書を紹介していきます。途中からはルワンダ、ソマリアで起きた虐殺の本もありますが、これらもボスニア紛争とほぼ同時期に起きた虐殺です。 長有紀枝著『スレブレニツァ―あるジェノサイドをめぐる考察―』にルワンダ、ソマリアの虐殺のことが述べられていました。この三者は紛争や虐殺が起こった背景や、それを防ぐことができなかった国際機関のメカニズムが非常に似ています。ボスニア紛争、スレブレニツァの虐殺の理解を深めるためにもこれはぜひ重要と感じ、ここで紹介させて頂くことにしました。

これからしばらくは重い内容が続く更新になりますが、ここで改めて人間とは何か、なぜ虐殺は起こってしまうのかということを考えていきたいと思います。

ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』あらすじと感想~ソ連の強制収容所の実態を告発

この作品は第二次世界大戦後のソ連の強制収容所を舞台にした作品です。ソルジェニーツィンはこの作品を通してソ連の現実そのものを描写しようとしました。

ソルジェニーツィンはソ連生まれの作家でノーベル文学賞作家であります。今回ご紹介する『イワン・デニーソヴィチの一日』はその代表作であり、『収容所群島』でも有名です。

ティモシー・スナイダー『暴政-20世紀の歴史に学ぶ20のレッスン』~世界的な歴史家が説く読書のすすめ

私たちは歴史から学ばなければなりません。そのために実際に何から始めればよいのか、それをこの本ではアドバイスしてくれます。

この記事ではその中でも私が気になったひとつ、「自分の言葉を大切にしよう」という章を紹介したいと思います。そこでは読書の意義について語られており、私の中で一番印象に残った箇所でもありました

トニー・ジャット『20世紀を考える』~悲惨な歴史を繰り返さないために私たちは何をすべきか

戦前、戦中、戦後ヨーロッパの歴史の大家である二人の対談は非常に興味深いものでありました。聴き手と受け手の化学反応とはこういうことなのだなということを感じました。圧倒的なレベルの知識人同士が本気で世界について語り合う。それがこの作品です。この二人の織りなす対談にとにかく圧倒される読書になります。

塩野七生、石鍋真澄『ヴァチカン物語』~バチカンの歴史と美の秘密を学ぶのにおすすめのガイドブック!

前回の記事まででローマ教皇ヨハネ・パウロ2世についてご紹介しましたので、今回はそのローマカトリックの総本山、バチカンを知るためにおすすめのガイドブックをご紹介します。 この本ではバチカンの歴史やサン・ピエトロ大聖堂、バチカン美術館の美しさの秘密を知ることができます!バチカンに興味のある方必携のガイドブックです!

『教皇ヨハネパウロ二世との対話ー人生・社会・宗教問題について』~教皇が若者達に送る熱いメッセージ

ヨハネ・パウロ2世は若者たちとの対話を非常に大切にした人物でした。彼は教皇になる前から学生たちとの交流を重んじ、彼らとの強い結びつきを持っていました。

この本はそんなヨハネ・パウロ2世が若者達に送るメッセージが語られる作品となっています。

宗教離れが進み、物質中心主義となった世界。何を頼りにしていいのか、どう生きればいいのかという道筋を失ってしまった現代人に対し、ヨハネ・パウロ2世は語りかけます。

ヨハネ・パウロⅡ世『希望の扉を開く』~ローマ教皇が宗教における素朴な疑問に答えた対話集

この本はローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が宗教に対する素朴な質問に対して率直に答えていくという驚くべき内容となっています。質問は正直かなり厳しいです。よく教皇様にそこまでのことを質問できるなとこちらがドキドキしてしまうほどです。ヨハネ・パウロ2世の教えや人柄を知る上でこの本は非常に重要な一冊であるように私は思います。

G・ブアジンスキ『クラクフからローマへ』~教皇ヨハネ・パウロ2世のおすすめ伝記

世界中から圧倒的な支持を受けていたローマ教皇ヨハネ・パウロ2世(1920-2005)。この作品はそんなヨハネ・パウロ2世がポーランドで生まれ、そこからローマ教皇となるまでの人生をまとめた伝記です。冷戦を学ぶ上で知ることになったヨハネ・パウロ2世でしたが私の中でとてつもないインパクトを受けることになりました。