2023年1月

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(20)いざジョージアへ~なぜ私はトルストイを学ぶためにコーカサス山脈へ行かねばならなかったのか

皆さんの中にはきっとこう思われている方も多いのではないでしょうか。

「それにしても、なぜジョージアまで来なくてはならなかったのか。ドストエフスキーとトルストイを学ぶためと言ってもそのつながりは何なのか」と。

実際私も出発前に何度となくそう質問されたものでした。「何でジョージアなの?」と。 たしかにこれは不思議に思われるかもしれません。ドストエフスキーとトルストイを学ぶために行くなら普通はロシアだろうと。なぜジョージアなのかという必然性が見当たらない。 というわけでこの記事ではそのことについてお話ししていきます

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(19)フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』のオリジナルは想像をはるかに超えた傑作だった

前回の記事ではフェルメールの傑作『デルフトの眺望』をご紹介しました。

そしてこのマウリッツハイス美術館にはもうひとつ、フェルメールファン必見の名画があります。

それがあの『真珠の耳飾りの少女』です。

実は私はこの絵にそこまでの期待をしていませんでした。私は『デルフト』が一番好きなのであって、この絵には元々あまり興味がなかったのです。

ですが、そうした私の思いはこの日を境にがらっと変わりました。こんなにすごい絵だったとは!

この記事ではそんな『真珠の耳飾りの少女』の魅力をお話ししていきます。