2020年12月

ショーペンハウアー哲学者ショーペンハウアーに学ぶ

厭世思想(ペシミズム)の大家ショーペンハウアーとドストエフスキー

不思議なことにドストエフスキーその人にはあまりショーペンハウアーの影がありません。同時代のツルゲーネフやトルストイは彼に強い関心を持っていたのにドストエフスキーはそうではなかった。この事実は逆に興味をそそります。

また、ショーペンハウアーは仏教の影響を受けた哲学者としても有名です。いつか読んでみたいと思ってはいたのですがそれが延び延びになってしまっていた哲学者です。

これもいい機会ですのでこれよりショーペンハウアーを読んでいきたいと思います。

弦巻楽団名作の宝庫・シェイクスピア

弦巻楽団『ユー・キャント・ハリー・ラブ!』札幌発のオススメ演劇!堅物シェイクスピア学者のドタバタラブコメ

ここまでシェイクスピアの作品を紹介してきましたが、私の中でシェイクスピアと言えばこの『ユー・キャント・ハリー・ラブ!』は外せない舞台です。

ふとしたきっかけから2018年に札幌で初めてこの舞台を観て以来すっかりはまってしまい、それ以来東京まで出向いて2日連続で観に行ってしまうほど私のお気に入りの作品となってしまいました。

この作品には不思議な魅力があります。観る者の心をふっと軽くしてくれるような爽やかさがあります。

この作品を初めて観た日の帰り道の満足感、幸福感たるや!ぜひおすすめしたい演劇です!

ジュリアス・シーザー名作の宝庫・シェイクスピア

シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』あらすじと感想~カエサルの名言「ブルータス、お前もか」で有名な傑作

「賽は投げられた」、「ルビコン川を渡る」、「来た、見た、勝った」、「ブルータス、お前もか」

これらを見てピンとくる方もおられると思います。

私自身、ジュリアス・シーザーという名ではピンと来なかったのですが、この人物のローマ式の本名はと言いますと、ガイウス・ユリウス・カエサルとなります。

『ジュリアス・シーザー』は私の中でも強烈な印象を残した作品でした。あらすじや背景を知ってから読むと最高に面白い作品でした。非常におすすめです。

マクベス名作の宝庫・シェイクスピア

シェイクスピア『マクベス』あらすじと感想~「バーナムの森がダンシネインにやって来るまでは」

魔女にそそのかされて王位を狙ったマクベスの悲劇、それがこの作品のメインテーマです。

ストーリー展開もスピーディーで息もつかせません。魔女の不思議な預言も絶妙な伏線となっていて、それがどう回収されるのかは本当に面白いです。

そしてこの作品はそのストーリー展開も非常に面白いですが登場人物の内面の葛藤やおののきの描写もすさまじいです。

この作品も私の中で特に好きな作品のひとつです。ぜひおすすめしたい作品です。

リア王名作の宝庫・シェイクスピア

シェイクスピア『リア王』あらすじと感想~世界最高峰の傑作悲劇!「誰が言えよう、『俺も今がどん底だ』などと?」

この作品はリア王を含め幾人もの人間が悲惨な運命を辿ります。その悲惨さは目を覆いたくなるようなものがあり、彼らの悲痛な叫びには思わず圧倒されてしまいます。

ですがこの作品は単に悲劇的な厭世的な物語というわけではありません。苦痛の中にこそ人間の偉大さや測り知れぬ神秘があるのだと述べられています。

苦悩の中に救いがある。これはドストエフスキーにも通ずるものが感じられます。

単に苦悩が絶望になるのではなく、そこにこそ人間の奥深さがあることに目を向けたという点でもこの悲劇作品の偉大たる所以があるように私には思えました。

ヴェニスの商人名作の宝庫・シェイクスピア

シェイクスピア『ヴェニスの商人』あらすじと感想~機知に富んだ見どころ満載の名作喜劇

この作品の大筋は借金を返せなかったアントーニオーと高利貸しシャイロックとの対決なのですが、そこはシェイクスピア。このメインストーリーと並行して続いていくお話がこれまた面白い!

そしてシェイクスピアはこの作品で悪徳な守銭奴、吝嗇漢の象徴となったシャイロックを生み出しました。シャイロックの造形はこれ以降、世界中の文学者たちにインスピレーションを与えることになります。

オセロー名作の宝庫・シェイクスピア

シェイクスピア『オセロー』あらすじと感想~勇将オセローの嫉妬と激情の悲劇!イアーゴーの巧みな騙しのテクニック

この作品はオセローが主人公ではありますが、実はイアーゴーの方が出番が多く、しかも生き生きと描かれます。イアーゴーがタイトルでもいいくらい彼の奮闘ぶり、策の鮮やかさが描かれています。

『アラジン』のイアーゴもそうですが、人を騙す悪役ではあるのですがなぜか憎めない不思議な魅力があります。そんなイアーゴーの立ち回りもぜひ楽しんでみてください。

個人的にこの作品は大好きな作品です。人間の狂気、混沌を覗くかのような感覚を味わうことが出来ます。シェイクスピア作品でも屈指のおすすめ作品です。

ロミオとジュリエット名作の宝庫・シェイクスピア

シェイクスピア『ロミオとジュリエット』あらすじと感想~圧倒的スピード感で進展する恋!恋愛劇の王道!

『ロミオとジュリエット』は悲劇的な純愛のドラマというイメージがかなり根強くありましたが、ロミオが実はその直前まで他の女性を狂うほど熱愛していたという事実はなかなかに衝撃的でした。読んでみてびっくりでした。

そういう発見があるという意味でもこの作品を読んでみるのはとても面白いです。もちろん、恋愛悲劇という本筋もさすがはシェイクスピア。傑作と言われるだけあります。物語の展開に引き込まれ、ぐいぐい読まされてしまいます。

シェイクスピアの中でも随一の知名度を誇る『ロミオとジュリエット』、とてもおすすめな作品です。

ハムレット名作の宝庫・シェイクスピア

シェイクスピア『ハムレット』あらすじと感想~名言「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」を生んだ名作

シェイクスピアの演劇というと小難しいイメージもあるかもしれませんが、実際はまったくそんなことはありません。現代人たる私たちが見てもとても楽しめる作品です。その中でも『ハムレット』は特にドラマチックで感情移入しやすい作品となっています。

シェイクスピアの演劇はカッコいい言葉のオンパレードです。

このセリフの格好良さ、心にグッとくる響きがなんともたまりません。

これは「読んでみればわかる。舞台を観ればわかる」感覚ですのでぜひぜひおすすめしたいです。

阿刀田高名作の宝庫・シェイクスピア

阿刀田高『シェイクスピアを楽しむために』~難しそうなシェイクスピア作品が一気に身近になるおすすめ入門書!

シェイクスピア作品は名作揃いでありますが、読むときにはあらかじめある程度の知識が必要です。

そこでおすすめなのが今回紹介する阿刀田高氏の『シェイクスピアを楽しむために』という本です。

この本を読めば早くシェイクスピア作品を読みたくなりうずうずしてきます。それほどシェイクスピアの作品を魅力たっぷりにお話ししてくれます。

私自身もこの本にとても助けられました。

ぜひシェイクスピアを読む前にこの本を読んでみてください。物語の楽しみが何倍にもなること請け合いです。