ボスニア紛争、スレブレニツァの虐殺を思う―Yahoo!ニュース「8000人虐殺 25歳の消えた息子」より

僧侶の日記

2020年7月27日、今朝、Yahoo!ニュースで目にしたニュース。

「8000人虐殺 25歳の消えた息子」という記事で、

「東ヨーロッパの旧ユーゴスラビア、現在のボスニア・ ヘルツェゴビナでイスラム系住民およそ8000人が虐殺された事件から25年となりました。今も行方不明の息子を探し続ける母親を取材しました。 」

という内容です。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6366551

この記事では動画で1995年に起こったスレブレニツァの虐殺についてのニュースが見れます。

私は昨年の2019年4月29日、ここスレブレニツァを訪れています。

目の前に並ぶ無数のお墓。

そのひとつひとつに名前や住んでいた場所、生年月日などが刻まれています。

アウシュヴィッツとは違い、犠牲者のひとりひとりの身元をDNA鑑定で照合し、途方もない作業を経てご遺体をこうして埋葬しています。

ひとつひとつの墓石にひとりの人間の生きてきた証、足跡が刻まれているようで、私はこのお墓の前で呆然とし立ちすくんでしまった記憶があります。

ひとりひとりの人生が突然の紛争、暴力で終わってしまった。

8000人以上の方がこの虐殺で犠牲になったと言われています。

数字で見る8000という言葉と、ひとつひとつのお墓が無数に広がる様を実際に目で見るのではその感覚がまったく違うということを本当に感じました。

数字とお墓ではまったく違うのです。

ひとりひとりの人生の重みが、無念にも犠牲になってしまった人の思いが、胸に突き刺さってくるようでした。

私はボスニア滞在中ガイドをして下さった、紛争経験者のミルザさんからたくさんのことを教えて頂きました。

そしてこのお墓の前で祈るミルザさんの後姿・・・

この記事を書いている今も、涙が流れそうになっています。

「平和は当たり前ではありません。暴力は突然やってきます。暴力に襲われるのはあっという間のことなのです。だからこそひとりひとりが学び、考えなければなりません。悲惨な出来事を繰り返してはいけません。忘れてはいけません。伝え続けなければならないのです。」

ミルザさんの言葉を今でも思い出します。

ここボスニアは私の世界一周の旅で、心に最も強い影響を残した国です。

今日ニュースを見て、改めてこの国で起こったことを忘れてはいけないと強く感じました。

ミルザさんは言いました。

「これはあなたの住む日本もまったく他人事ではありません。なぜなら、私たちも平和に暮らしていてこんな悲惨な紛争が起こるなどと思ってもいなかったからです。ですがこうして紛争は起こってしまったのです。」と。

私たち日本人は戦後一度も大きな戦争や紛争を体験していません。

私たち若い世代は戦後の混乱期すら知りません。

ですが、だからこそ悲惨な紛争の現実や、戦争はなぜ起こるのか、どのようにして戦争に突き進んでいったのかということを今一度知る必要があるのではないでしょうか。

以下に私が現地で紛争を経験したガイドのミルザさんから教えて頂いたボスニアの実態や紛争の話を書いた記事を載せましたので、ぜひご一読頂けましたら嬉しく思います。少しでも多くの方にボスニア紛争の悲惨さやその歴史をお伝えできましたら何よりと思っています。

以上、「ボスニア紛争、スレブレニツァの虐殺を思う―Yahoo!ニュース「8000人虐殺 25歳の消えた息子」より」でした。

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